本日発売、花少年バディーズのNewシングル『ブランコ』。


ココからはいわゆる“曲解説”をします。

これをやる度に言っている事ですが
あくまでも“主観”です。
解釈の押し売りではありません。
雑誌のインタビューのような受動的な訊かれた事に対して語るのではなく
能動的な曲の説明?うーんとガイドライン的な?

公開前の映画の特集をテレビでやるような?そんな感じです。

それでもこういうのは嫌だという人は読まないでください。

いや…


むしろ読んでください。

「今まで興味なかったけど読んでみてよかった」

という意見を沢山もらいますから。

それなりのチカラがあるんだと思います。



ミニアルバム『Balloon』の解説はコチラから。


ビリー時代の全49曲の解説はコチラから。


さて



―『ブランコ』


すでに大阪ピュアサウンドでのフラゲインストアイベントでも話しましたが


前作『バレリーナ』までがボクら花少年バディーズの

音楽スタイルの草創期だと思っています。


バンドを組んだ、
活動も開始した、
曲も増えてきた、


そしてボクららしさって何だろう?


ボクらが作れる最良の音楽って何だろう?


ボクらがみんなに伝えたい事、感じてもらいたい事って何だろう?


結成当初より『絶対的ハピネス』『不良品種』『少年少女』というテーマを掲げながらも


ブレないように
ちゃんと芯をくっていけるように

つねに曲を制作するたびに
それらテーマをより具体的に、より現実的に求めてきた約一年半です。


作品の発表を重ねるに連れて、


テーマに対し、“日常観”や“共感”という要素が増え、


ある種、現時点でのスタイルを見つけ始めた感じです。


歌詞だけではなくサウンドも
例えばアコギの使用率が増えてきたり
歌い方や楽器の音色選びが生々しく柔らかいものを正解とするようになった。

ハイゲインな音圧やギミックめいたアレンジの乱用は
今のボクらにはちょっと違う
もっともっと優しくどこか切なく、どこか幸福というものを考えられる音をみんなに届けたい。


現時点のボクらの方向はそういう感じ。


では、

それらをちゃんと意識した上で作る曲。


からの曲出し。


秋の単独公演ツアー中にリード曲の曲作りと曲出し会。

うーんツアーのどの辺りだろう?

たぶんボクのブログを遡れば記事のテンションで
ボク自身は思いだせるかもしれないな。


曲もデザインもそうだけど
そのあたりから現在までずーーーーーーっとスケジュールがタイトでシビアで

「最近、更新が少なくなって寂しいです」

というメッセージなどを受け取り
ブログから感じるボクのテンションが若干低く感じさせてしまっている傾向は
申し訳ないな と思いつつもその代わりと言っちゃなんだけど

今回の『ブランコ』に始まりまだ発表しきれていないワーク全てのクオリティで
みんなに喜んでもらえるようにしなきゃなとは常々思っています。


あ、話が逸れた。


今回のリード曲『ブランコ』のテーマ、


歌詞においては“失恋“。
曲、アレンジに関しては“奇麗なメロディ”“優しくも強いサウンド”


です。


『Balloon』『バレリーナ』とライブを意識したアップテンポでハッピーな曲のリリースが続いたので
次は『乙女桜』のようなモノを…、という単純な発想ですが
それこそは箸ののばし方みたいなものです。


それらのテーマをふまえて『乙女桜』で“初恋”を描いたのだから今度は“失恋”を描いてみたらどうだろう?
というところから

選曲会で出した曲は5~6曲?くらい?

どれも“失恋”をテーマにしたもので。
カップリングの『Blank』ももちろんその中の1曲でした。


なので“『乙女桜』のアンサーソング?”的な売りをしていたりもしてますが
ストーリー的には直接には連結していません。


で、なぜその中で『ブランコ』が選ばれたのか?
単純にメンバーとスタッフ全員での多数決です。

といってもほぼ全員この『ブランコ』をすぐに選んだかな?
あ、タクミだけは『Blank』を選んでいたな。


そんな感じです。
民主主義、マジョリティ優先です。

候補曲全曲を作ったボクとしてはどれでもよかったし。
だって全曲自信あったし。


“失恋”を“ブランコ”に例えてすすむこの曲。

なんでブランコになったのか?

まあ、何曲も“失恋”をテーマに作っていればね
いろんなタイプの表現を考えなきゃと思ってくるわけです。


「失恋して寂しいわ」
「あなたを忘れられないわ」
「思い出が離れないわ」


というベタなキモチはわかっている事だから
それをどう表現するか?


うーん、家の近所を何度もウロウロしながら考えたなー

いつもなら「すでに頭の中にあった」みたいに言うんだろうけど
今回はそういう感じではなかった。

でね、ふと考えたんだけど


恋愛ってフラれたり、別れましょうって話し合ったりして
確かに一応“終わり”ってのはあるけれど


個人個人、そこで本当に終わっているのかな?って。

個人レベルの感情の中では よほど相手を大嫌いになったり、新しい何かをみつけたりしない限りは

終わらせようとしたり、どうにか続けようとしたり そういうものが行ったり来たりするんじゃないかなーって。


で、その“行ったり来たり”というのがキーワードになり


!?  それって“ブランコ”!?

とひらめいてからは色々速かった。


しかも例の如く“B”から始まるタイトル!最高!
そういえばHOT TV内の会話で

「別れ話はブランコ、告白するときはベンチ」

って話があったね。
機会があったら『ベンチ』って曲も作ってみたいかも。
“B”から始まるしね。


【最後のステップも キミが押して その手で】


というDメロだけは言いたい事が多過ぎて
なかなか決まらず でも最終的にこのような形になってよかった。

エレピの単音フレーズを差し込んでくるアレンジはプロデューサーゔぁもす氏(てゆーかテラダ氏)も絶賛してくれてキモチよかった。


貘が歌う事がかなり想像できた曲なので実際歌入れをして
なんの違和感もなく
むしろ さすが貘!と唸る感じ。

ツブクのうねるベースも
琢磨のアコギの使い分けも
広志のスネアタッチも

全ては“優しく切なく、んでドラマチックに”と機能していて
すごくシングルらしい。素敵な曲になった。

ボク自身もイントロのメロディは単純かつ印象的なフレーズを選んだつもり。


構成の都合上、歌詞を1行割愛したんだけど
それは歌詞カード内の散文に記載してあります。


“これは恋の始まりだ!”と決めるのも結局は自分。

ならば

“これでこの恋の終わりだ!”と決めるのも結局は自分でしょう。


恋愛は 自意識過剰 からなるものなのだから。





はい、『Blank-ボクは世界に嘘をついている-』に続きます。







笑っちまふよな

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ミネムラ