―一期一会


【収録音源:ヴァージョン名】

Single『ロッキンプリンセス』:序曲『レベッカ』

Album『Bright』:オリジナル

【解説】

仮タイトル『レベッカ2』。
シングルでは次作の『レベッカ』に牽引するために“序曲”と付いてます。のでアルバム『Bright』のがオリジナルかな?なんとなく。
“冬の2人”を司る『Butterfly United』に続き“夏の2人”を司る“四季シリーズ”の1曲でもあります。

琢磨がアコースティックギターを本格的に導入し始めた曲。それまでは『MIKADUKI』のアルバムバージョン、『ウェンズデー~』をライブで、てな感じで。

オレ個人的に7月のシングルリード曲の選定時に推した曲です。
“ビリーの歌モノ(バラード?)は良い”という評価があったし、“夏モノ”ってこういうシットリとした涼しさを誘う曲調もオレの思い出には沢山あるので。

ビリーはレコーディングする曲が決まると原曲デモを一旦オレが持ち帰り、アレンジの大枠な方向性を決めるプリプロのさらにプリの状態“プリプリプロ”を作って、それからメンバー全員でのプリプロ、んで本格的にレコーディング、という流れをとる事がよくあるのだけどこの曲の原曲からプリプリプロへの進化はかなり大きかったですね。
生楽器が本来持つ音の良さを十分に使おうと思ったのでコードやハーモニーの響きや音と音の隙間を慎重に練った。

歌詞は少年とレベッカの“別れ”を描いた『レベッカ』の方が先にあってそれに基づいて書いていった感じ。
っていうか曲出しの段階ではどれが選ばれるか分からなかったから『レベッカ』との前後感は作ってなくてとりあえず当時気になっていた“レベッカ”という言葉をモチーフに2曲作ってみたんだよね。んでリリースが決まってから2曲の言葉使いを繋ぎ合わせたのだよ。

その中でも『レベッカ』で“忘れ難い別れ”を描いたから『一期一会』では“刹那を予感する出逢い”と描こうというのはあって。
“刹那”を“刹那”と初めから認めるのはあまりには不毛なので一生懸命“永遠”“運命”を信じようとする少年。

今更なんですが、オレはこういったストーリーやそれら心情を描く時ってマスタースタンスで作るわけじゃなくてある程度の設定と背景が決まったら主人公にドップリなりきって「自分ならどう思うか?」「そう考えてしまったら大概どんな結果になるか?」「そしたら今度はどう考えるか?」とわりと“事の成り行き次第”な組み立てをします。
だから『ウェンズデー~』を作ってる時は本気で苦しかったり、曲の着地点を作る時は冷静にマスターに戻るために一旦落ち着こうとするのです。

なんで今更この話を?なんだけど、こういう2連作とかは作る時点で計画的な狙いを感じさせてしまう事があるのでその白々しさは与えないためにオレはそういうの無いよ~って話。曲と曲の繋がりはあくまで設定の域を越えない、一曲ごとに主人公とシンクロして進む道を探してるんだよ~って話ね。

話を戻して、舞台は地中海辺りの田舎町を想像したんですよ。「“レベッカ”はイギリス辺りの名前ですよ」とライターさんに突っ込まれましたが。
『レベッカ』で使ったアーティスト写真を撮ったのは春先だったんだけどその構想が曲より先にあったんですな。

てか今は『一期一会』の解説だよね?どうも混同してしまうな。
とにかくこの曲の歌詞は一曲丸々お気に入りでサビは勿論、“夕凪~”もBメロの“煉瓦作りのフルーム(用水路)”“人差し指囲み~”も挙げたらキリがない。
出だしの“一期一会という言葉を知ってるかい?”なんてメロディと共に我ながら一気に感動が押し寄せてくるし。

そんな2人の運命的な出逢い、信じて疑わぬ未来を冷静に見つめる存在“アサガオ”が2Aに登場してます。
それだけが『レベッカ』への結末を予感させています。

夏を代表する花“アサガオ”の花言葉は“儚い恋”



これから起こる全ての事の隣に僕がいるよ レベッカ
“運命”とか“奇跡”とか少し長めに語るから
ねえ 聞いて レベッカ



最初から“嘘だった”なんて始まりはない。
“嘘”になってしまったのは、
忘れたい事実に変えてしまっただけ。


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笑っちまふよな。
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