―アヤメ


【収録音源:ヴァージョン名】

Single『Butterfly United』:オリジナル

Album『Bright』:リマスタリング

【解説】

『続・憎んだ笑顔』の2曲目。
『MIKADUKI』で意識不明のまま目を覚まさないイジメられっ子に対し自分への呵責を感じるイジメっ子の心情を描いた曲。

“菖蒲”と“殺める”をかけたら面白いかな?程度の思い付きでアヤメという花を調べたら色々と膨らんでいくから作るのがどんどん面白くなっていきました。
『憎んだ~』シリーズの繋がりを最も意識したので“落下地点”“メッセージ”といったキーワードが沢山出てきます。

コーラスにある“後は菖蒲か杜若”“六日の菖蒲、十日の菊”のいう言葉の細かい意味は皆さん辞書で調べてもらうとして、
その2つの言葉でさえ主人公の判断や行動の行方に対する不安や罪悪感に怯える感じが表現できました。

曲調はビリーお得意の複雑系の中でも最も難解で、リズム隊は渋く細かくテクニカル。めんどくさいギターのコードワークに対して動き回るメロディー。歪んだオルガンとパッドで作る混沌とした情景。
「この曲がビリーの曲の中で一番好き」という人はかなりの“ビリー通”ですよ。

曲中に出てくる“MIKADUKI型”という言葉の解説に少し触れますが、
ビリーの曲の中で“太陽”とは『アンタッチャブル』や『ロッキンプリンセス』でわかるように“恋心”であったり“未来”であったりいわゆる“ポジティブ”な象徴として扱ってます。
じゃあ“月”は?“月”が出てくる曲は『MIKADUKI』『レベッカ』、そしてこの『アヤメ』など。それらの歌詞から“月”、というより“月の翳り”は人間のココロの“負”“邪”の部分だという予想ができると思います。

では“月の翳りを作るのは?”。月の光は太陽の光の反射なので翳りを作るのは“太陽”と“月”の間にある星、水星、金星、地球。“地球”は分かりやすく“自分自身”つまりは少年ビリー。
ここで“金星”にピンとくる人もいるでしょうけど『惑星Venus』の話はまた後で。

さて、もしあなたがこの立場だったらどうします?
あなたのせいで誰かがイノチを経つ、誰かの未来を奪う。
そんな大事じゃなくてもあなたのせいで物事の状況が悪化した場合。
背負わねばならない過ちを犯した場合。

オレ達がこの曲で強く押しだすのは“自分で決めるんだ”という部分です。

アヤメの花言葉“良き報せ”に揺れながら
主人公と物語は『ブレイムオウル』の舞台へと進みます。



過ちという自覚のないものに
震え出して 拭い切れぬ
罪悪の中で

アヤメはまだ咲いているか?色褪せずに
そしてキミに何を償うべきか?を

自分で決めるんだ



“罰”とは“償い”とは
自分を苦しめるものではなく
自分を清らかにするもの。


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笑っちまふよな。
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