シルクロード楽器博物館でも始められそうな勢いです。

良く使う楽器はもしもの為に2つずつ持っています。
日本の湿気で皮がゆるんだりするし。
あとは、純粋に趣味で集めている楽器が少々・・・
ルバーブはペルシャ・アフガン・ウズベク・インドとありますが、
良く使うのはペルシャとアフガンなので2つずつ
ルバーブ(rubab/rabab)は、胴体に棹がついた楽器全般を指すらしく
インターネット検索すると色々な形のルバーブが登場します。
私たちが演奏するのは、下記の写真のような胴体をしたもので
指ではじいて演奏します。擦弦でも演奏できるらしいです。

こちらは製作の人がケリーの名前を入れてくれた力作。

3年ぐらい経つので、色が深くなって味が出てきました♪
もともとは元祖ペルシャのルバーブから始めたのですが、
一度アフガニスタンのルバーブを聞いたら、その荒さやあたたかさ、
人間みたいなキャラクターの豊かさの虜になってしまいました。
ルバーブも三味線もそうですが、何千年もかけて各地に広がっていくうちに
その土地の特徴が足されていって独自の楽器に変わっていくので
全ての土地のバージョンを集めたくなってしまうのです。
1つの国内でも地方によって形や演奏方法が違うので、
集め始めるとエンドレス・・・時間もお金もかかるし・・・
でも、失われていく芸術を保存するためにもなる!!と自分たちに言い聞かせ
日々、収集にいそしんでおります。
90年代、イスラム武装勢力タリバンの統制下で、音楽や芸術は
「反イスラム的」として禁止されました。「反イスラム」の解釈が随分と極端ですが・・・。
楽器は焼かれ、音楽家や楽器製作者も迫害を受け国外へ逃げたそうです。
最近、紛争が終結を見せたため、音楽家が少しずつアフガニスタンに
戻ってきているそうですが、まだ自由に音楽活動を行える状態ではないようです。
今、探しているのはパキスタンはバルチスタン地方のルバーブです。
ケリー独自のルバーブ愛好者ネットワークで探していますが、
見たことのある人がほとんどいない、現地でも見かけない幻のルバーブです。
どなたか情報があればお知らせください・・・