あの日、あの後朱里に電話した
「もしもし…」
「もしもし?
みるきー?
どうしたん?」
「朱里…
お願いがあるんやけど…」
「お願い?
何?」
「お金…貸して欲しい…」
「お金?
別にいいけど
でも急になんで?」
「家…借りようと思って…」
「家?
えっ?どういうこと?
ちょっと待ってて
今どこ?話聞く」
そのあと朱里に全てを話した
夫のこと凪咲のこと
そして彩のこと
朱里も高校同じやから彩のことは知ってる
「彩がね…」
「うん…朱里…
お願い!」
「みるきー、頭あげて?
当たり前やん!
お互い助け合わなあかんやろ?」
「朱里…」
「でもな…」
「…」
「うちの会社で管理してるマンションがあるんやけど、確か一部屋空いてるはずやねん」
「えっ…」
「だからそこ使ったら?」
「えっ…いいん?」
「うん!
お母さんもみるきーの事情話したら大丈夫って言うから」
「ありがとう…朱里…」
「ううん!
じゃあ案内するわー」
朱里の会社で管理してるマンションの一部屋を借りることになった
朱里が朱里のお母さんにうちのこと話してくれたらまさかの家賃はいいからとまでゆってくれた
そして
「ママー
おはよー」
「凪咲!
おはよー
よし、ご飯食べよか?」
「うん!」
あの家にいた頃より凪咲はだいぶ笑うようになった
怖いことがないからやろう
でもまだあいつと別れた訳ではない
あいつとも決着つけな…