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「ねぇ、今大丈夫?」

 

まただ。

 

きみはどうして、

 

僕をほうって置いてくれないんだ。

 

無視できないことが、分かっているからなんだろう。

 

バクテリアでいれば、何も感じずに、

 

痛みも何もないのに・・・。

 

バクテリアの僕にきみは、

 

笑っていてほしいという。

 

意味が分からない。

 

自己都合が、良すぎる。

 

僕に君がくれるのは、

 

甘くて淡い幻だ。

 

触れれば割れてしまうような、

 

シャボン玉のような・・・

 

そんな僕等に、君はしたんだ。

 

初めのころ、適度な距離感と緊張感のあった僕等だから。

 

知りたくないんだよ。

 

君と家族の話。

 

さも、

 

うまくいってないんです、

 

そんな感じを出さないでくれ。

 

幻を現実に、

 

引き戻さないで欲しかった。

 

バクテリアの僕には、

 

君にしてあげられることはないんだ。

 

もう、どこにも行けない。

 

もう、光をみてはいけない。

 

もう、聞いてはいけない。

 

もう、口を開いてはいけない。

 

もう一度君から逃げようか・・・。

 

 

[お前が死ねばよかった]

 

[あの日、あの時、あの場所で]

 

[あのヒトに殺されていれば良かったんだ]

 

耳元でそう、

 

しこりが呟く。

 

もう思い出せない、

 

あのヒトの、顔も声も。

 

それでも、

 

まだそこにある。

 

そう、僕の心の中に、

 

固くこびりついたしこりが。

 

日常の中に避けるものが存在する。

 

暗闇。

 

首周りのある服。

 

ネックレス。

 

そして、他人との距離感。

 

あの日以来、

 

僕は人との会話がしづらくなった。

 

込み入った話や、長い会話が出来ない。

 

途中で耳が聞こえにくくなり、

 

理解が出来ない。

 

それが、一対一でも人数が増えようと変わらない。

 

仕事中はなるだけ復唱したり、

 

メモを取るようにしている。

 

叩きつけられた後遺症だろうか・・・。

 

それとも、

 

一時的に酸素が脳へ行かなかったことへのものなのか

 

どちらにせよ、

 

そういった理由も含めて、

 

人とのコミュニケーションが多少困難ではある。

 

だが、それを一から説明するのは、

 

はばかられる。

 

なので、よく言われてしまう。

 

「ねえ、聞いてる?」

 

「わかった?理解した?」

 

極極親しい友人にしか伝えていない。

 

その為、友人たちとのやり取りはもっぱらSNSやメールだけだ。

 

息子との会話でも度々それは起きる。

 

「さっき言ったよ?また聞こえてないの?」

 

「ねえ、

 

今から大事なことを言うからちゃんと聞いてて」・・・と。

 

日常生活でそこまで支障は出ないが、

 

大事な場面でときどき、やらかした人になるくらいだ。

 

注意力や集中力もあまり、以前ほどではないが、

 

これは年齢や疲れのせいでもあるだろう。

 

だけれど、

 

君はメッセージ以上に電話もしたがる。

 

長く話すことが増えてきたが、

 

正直半分以上聴き取れなくなってきた。

 

こっちは精神的なものが大半を占めている。

 

聞きたくないことばかり、

 

それでも僕は口にしない。

 

僕は君の、

 

バクテリアだから。

 

けれど、不思議なのが、

 

ものの音の聞こえだけはいい。

 

部屋の中にいて、マンションの階段の上り下りの音。

 

水回りの音。

 

そういった生活音と呼ばれるものがうるさく感じてしまい、

 

それらをかき消すようにして、

 

音楽を点けないと寝れなくなってしまった。

 

だから、そんなときに君からくるメッセージを気づかないこともある。

 

息子は、まだよくわかっていない。

 

君と僕の関係を。

 

僕は細かく言う気はない。

 

友人の一人、

 

その他大勢の一人だと。

 

いつか君が去るのか、

 

はたまた、

 

僕がまた

 

逃げるのか・・・。