もう4年前のことです。

 
 
ノバリスという
定位放射線治療装置で、
右側の聴神経腫瘍に対する治療を受けました。
 
 
腫瘍の位置が脳幹に近いため、
一気に強い放射線を照射する
ガンマナイフではなく、
時間をかけて少しずつ照射する
ノバリスになりました。
 
 
腫瘍の直径が3cmを超えると、
放射線治療を受けられなくなってしまいます。
 
 
僕の右側聴神経腫瘍は
2.5cmくらいだった(はず)
なので結構ギリギリです。
 
 
因みに、ノバリス治療を受けていた
この頃が一番病んでいました(^^;)
  
 
これです。懐かしい...
 
 
 
 
当時は高校3年生(16歳)で不登校中。
 
 
治療は8月7日頃〜9月末までの1ヶ月半
 
 
平日毎日午前9時から15分程度。
 
 
地元の医大には
ノバリスがなかったので、
隣県の病院に毎日通いました(非医大)。
 
 
入院すれば良かったのに入院せず、
毎朝父親に送迎してもらっていました。
 
 
ノバリスとはいえ脳幹に近いため、
一日中軽い吐き気があり、
それに加えて逆流性食道炎のように
胃酸が喉まで上がってくる等の
副作用がありました。
 
 
その状態で毎朝往復2、3時間
車に揺られるので吐き気が増します。
 
 
治療中は、初回時に顔の型を
取って作ったプラスチック製の
マスクで頭部をガッチリ固定されます。
 
 
息苦しくて頭部を全く動かせないのが苦痛で、
閉所恐怖症のような状態に陥っていました。
 
 
そして、治療に耐えて
帰宅後1〜2時間睡眠
→ 日中ぼーっと過ごす
→ 夜は気持ち悪くて一睡もできない
→ 病院へ
→ ・・・ 
 
 
この繰り返しです。
 
 
起きている間はずっと、
自分は一体何の為に生きているのか、
これから先どうやって
生きていけばいいのかを考えていました。
 
 
勉強もほとんどせず、
問題集を開いても数問目を通して終わり。
 
 
9月末、治療が終わりました。
 
 
高校の担任の先生から、
9月末〜10月中旬から
フルで通えばギリギリ間に合うと
言われました。
(少しだけ出席日数と
単位数の免除をされていました)
 
 
結構悩みましたが、
通学する気力がなかったので、
諦めて11月に高卒認定試験を受験。
 
 
・・・話を戻します。
 
 
ノバリス治療後は
一旦腫瘍が少し膨らみ、
時間をかけて縮んでいきます。
 
 
治療後4年が経ち、
結局聴力は両耳ともに
低下して今は聴覚障害6級です。
 
 
すぐには変わらなくても、
必ず全身の腫瘍が縮小、
あわよくば腫瘍が消滅することを
信じて生きています。