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ーとんとん機音日記ー

山間部の限界集落に移り住んで、
“養蚕・糸とり・機織り”

手織りの草木染め紬を織っている・・・。
染織作家の"機織り工房"の日記


2014/12/14衆議院選挙の「根本的な争点は公約遵守。」

ーとんとん機音日記ー-いまさら乍のTPP

最近、わたしは忘れっぽい。

 ことしは、年の暮れになって、予定外に飛び込んできたのが、沖縄の知事選挙のことであったし、そしてまた、突然解散の、衆議院選挙のことであった。

 沖縄県人でもないし、辺野古の反対運動に参加していた訳でもなかったけれど、いろんな経緯があって、勝手に県外応援組をすることになってしまった。

 このブログは、染織工房の日記ブログとして、スタートして、単なる近況報告的な感じで続けるつもりだったのが本来の姿だけれど、3・11時に民主党政権が執った「信じられないほど稚拙でひどい対応」がきっかけになって政治の事もブログに書いて、「けれども、他の意見もある。」という事を発信しておくべきだと思ったことで、変化した。

 「3・11」。あのときの事を思い出してみたら。
いったい、あの騒ぎは何だったのだろうかと思う。
ほんとうは、あの時がチャンスだった。
なぜなら、どんなことでも、『推進』と『反対』に別れて、綱引きをつづける『運動体組織』の場から、『普通の生活者個々の場へ』と、『政治の意思決定の力が移行する兆しを見せたのだけれども・・・』


 「日本は日本人だけのものじゃない」という意味不明の発言から始まった、民主党鳩山政権が起した、数々の不手際と、普天間移転問題の迷走を見て、「3・11」の前から、唖然としていた人も多かった。この政権交代時に民主党を支持して一票を投じた、労組組織や左派組織に属していない一般の人は、きっと後悔したことと思う。
『できるだけ早く、民主党政権など潰れて欲しい。』という多くの国民の願いが実現するだろうかと、国民の期待が最も高まっていた時に、あの「3・11」が起こった。

『日本にとって、不幸だったのは、ひとつは「3・11」の時の政権が民主党政権であったことだ。』 

 「3・11」以前の民主党政権の無能さと、「3・11」以降の民主党政権の無能さの、両者を思い起こせば、再び民主党を支持しようと思う人は、普通の見識をもつ人にはいないだろう。

 そして、特に、今、左派の人たちが『反対』で騒いでいる『特定秘密保護法』は、この民主党政権が立法に動き出したことが発端だということを忘れてはならないでしょう。

 それを、『右傾化した自民党が・・・』と、問題をすり替えて騒ぎ出す、民主党と一体であった左派・市民運動の人たち、労組関係の人たち、日教組関係の人たち、元の社会党関係の人たち・・・この人たちは、一体何なのだろと思う。
 つまり、『親中国や親韓国のために、推し測った政策の秘密を守るための特定秘密保護法は必要』で、『対中国や対韓国に対して、日本の優位性を担保するための、或いは技術流出しないような、特定秘密保護法は、国民の知る権利を阻害する悪法だ。』というのでしょうか。?
 こういう矛盾した論理は、常識的な理解を超えて、あきれ果てるけれども、『国家公務員の中に、自治体公務員の中に、こういう思想の細胞が混ざりこんでいるから・・・』、『そういうことだから、こういう法律が必要になる。』ということなのだけれど・・・。

 それに加えて、『中国や韓国への、最先端技術や、それにつながる導線になる基盤技術の流出も甚だしい。』・・・民間の企業が、これらの国に最先端技術や基盤技術で技術協力することも抑制する為にも、こういう法律が必要なのだが・・・

 『狂った政党、民主党への批判から・・・』そして、『やっぱり、安定した保守政権のほうがいい』という民意から、『再び、政権交代を成し遂げた自民党ではあるが・・・』
 けれども、・・・その自民党も、なんだか雲行きが怪しい。

安倍首相側近らが続々と統一教会詣での“怪”

 思い起こせば、中国共産党が支配する中国が破綻寸前で日本に不法入国を目的としたボートピープル押し寄せて難民排出国であった頃、自民党が率先して中国に中小企業の工場誘致を仕掛けて、日本の基盤技術の多くを流出させたし、この頃も、韓国の漁船が日本の排他的海域や領海で、不法操業を繰り返し、日本の海洋資源を略奪し、日本の漁民が困っていても、さして取締りには積極的でなかった。
・・・ある意味で、竹島の韓国実効支配を定着させてきたのは、自民党であったという事もできる。
・・・また、ある意味では、中国共産党の中国を崩壊させずに支えて、今日ある、モンゴルやウイグルやチベットの人々の苦しみを持続させる選択を執ったのが、自民党であったという事もできるし、それが廻り廻って、中国の台頭によって、日本が苦しめられている原因にもなっていることが皮肉だと思う。


 それに、自民党は、『狂った民主党が踏み込んだTPPに、反対を掲げて政権交代を成し遂げたのではなかっただろうか。?』しかし、その後、自民党は、どのように舵を切ったであろうか。?

 例えば、年金問題が、・・・世代のアンバランスによって起こることを予見し、対応しなければならなかった責任を自民党も負っていたハズであるが、民主党政権の選択に迎合して、『年金資金の欠如を、世代を超えて、次の世代に押し付けようとしている。』

 そういうことを、いろいろ思い起こせば、民主党と自民党は、同じ穴の狢かもしれないと邪推してしまう。
 
 今国民が求めているのは、『選挙の時に判断できる、まともな公約と、その公約の遵守である。』
 そろそろ、『コント国会劇場』の出し物にも飽きてきた。

『ウソをつかない。』
『TPP 断固反対。』
『ブレない。』
『日本を耕す自民党』という政党に、先の選挙で、国民の多くが票を投じたハズであったのだが・・・わたしたちは間違って『日本を耕作放棄する自民党』という政党に票を入れてしまったらしい。

だから、わたしは、こんどこそ間違わないように、『今、もっとも保守的な論旨を述べている日本共産党に、今回は一票を投じようと思う。』

『最近、わたしは忘れっぽいから、自分が考えたことを、blogに電子メモしておかないと忘れてしまう。』
 

 それから、最後に一言・・・。
今、米作農家が、民主党と自民党の合作の農政の迷走で、とっても困っている。
来年の作付けをどうしたらいいのかと、思い悩んでいるところも多いし、
こんなに先行きが不安なら、いっそ米づくりから撤退をと考える農家も出てくるかもしれない。
最早、国や見識のない政治家に、『食』のことを任しておけないと思う見解は、福島の原発災害以降、明白になってきた。
 もし、信頼できる食を求め、将来訪れるかも知れない食料の危機に備えるために、日本の米作を維持しておくべきだと考える人々は、是非、生産者直接販売を行っている農家さんのサイトなどから、中間流通を抜いて購入することをお勧めしたい。

 スーパーなどで、同じような値段で、同じものを、購入するのならば、是非、生産者から直接購入をしてあげて欲しい。


【米価暴落】空前の低米価 農家経営を直撃 (2014.09.22)農業組合新聞
人口の減少や高齢化でコメの需要は減少していくといわれている。そうしたなかでコメの需要を喚起するためには、今までとは異なる方法や発想も大事になってくるのではないだろうか。そのことで、厳しい現実に少しでも明るい光がさせばと願わずにはいられない。


日本の米づくりを守れ。
悪化する日本の「貧困率」-Japan Data経済規模で世界第3位の日本。物質的には豊かで平等な社会と言われてきた。しかし、国民の多くが「中流家庭」と自認していたのは、ひと昔以上も前の話。今や所得格差の拡大やワーキングプアの出現などを背景に、日本の「貧困率」は世界的に見ても高い。・・・〔nippon.com〕

「貧困率」についてはもう一つ、世界銀行が策定している「絶対的貧困率」がある。こちらの尺度で見ると、日本などOECD諸国とはまるで異なる貧困の実態が浮かび上がる。
世界銀行の定義では、1日の所得が1.25ドル相当額(貧困線)未満で生活する人を「絶対的貧困層」としている。十分な所得がないため最低限の生活必需品を購入できない人の割合で、発展途上国の貧困状態を示すのに使われる。・・・〔nippon.com より〕

 この「絶対的貧困率」場合、比較の目安を設けるために“1日の所得が1.25ドル相当額(貧困線)”というものを目安にして推し測るようになっているが、通貨取引の為替レートが激しく変動し、原材料などの輸入財の価格が生活必需品の価格に大きな影響を与えているような日的な状況やに於いて、「もっと、生活の実感に副って見極めようとするならば、“1.25ドル相当額の所得”という数値にこだわらずに、一日相当の所得分の中から、“一家が社会生活を営む上で必要な費用”+“食費や光熱費などの一日あたりの生活必需品相当額”を差し引いたもの、“つまり一家の純利益利”が、いくら残るかを見てみたらいいだろう。」

 そんなに贅沢な暮らしを営んでいなくとも、貯蓄などに回せるような余裕ある余剰分は、ほとんど無いか、あるいは、あっても、悲しいくらいの“純利益”に驚く人が多いだろう。

 いわゆる先進国の貧困なんて、発展途上国や、紛争地帯の難民キャンプの貧困に比べれば、贅沢な貧困だという声もあるのかもしれないが、先進国なりの貧困も、それらとは別の意味で厳しい部分も多いし、日本の場合もっと深刻なのは、こどもを育てて、仕事でも、それなりのキャリアをもつ、三十代から四十代くらいの普通の暮らしをまじめにしている中間層が、貧困に転落するきわどいラインの上で日々の生活を営んでいるという事実の危うさであろう。


● 相対的貧困率の推移について
最新(2010年調査)の相対的貧困率は、全体で16.0%、子どもで15.7%
・・・内閣府

「相対的貧困率からみえてくる日本における貧困問題と子どもの貧困」について

●子供の貧困率、最悪の16.3% 厚労省12年調査・・・2014/7/16 日本経済新聞
厚生労働省が15日まとめた国民生活基礎調査で、平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らす18歳未満の子供の割合を示す「子供の貧困率」が、2012年に16.3%と過去最悪を更新したことが分かった。

 バブル経済の頃から、『豊かさとは何か。』とか、『本当の豊かさ。』とか、そういう事が盛んに説かれ、「本物志向」とか、そういう事も言われたけれど、実際には100均の廉価のものが大いに売れた。
 そして、今日では、『貧しさとは何か。』・『貧困とは、どういうことか。』と説かなければならないような時代になってきた。

 『こういう日本って・・・。』というよりも、『そんな国民は、正気なのか、大丈夫なのか。』と、つい考えてしまう。
 結局、大やけどをしなければわからない性格とか、大怪我をしなければ止めない想像力のなさとか、そういうような事なのだけれど、・・・。

 つまり、多数の中にいる限り、多数からはみ出ない限り、反対とか、賛成とか、声を上げていれば、『大勢の問題は、放置しておけないから、政府の誰かが解決してくれるに違いないと。』という、根拠のない自信が、そういう行動に走らせるのか・・・。?

『豊かさとは何か。』ということが、わからなくなって、『貧しさとは何か。』ということも、わからなくなった、『日本・・・というよりも、日本人は、すごく危うい状態にいるのだと思う。』

もし、最近の、世界的な気候変動が拡大して、世界の穀倉地帯と呼ばれるところで不作が続いたら、どうなるのだろうか。・・・ということを想像しよう。

貧困や、飢えということが、もし想像できないのならば、
『試しに三日ほど水だけで過ごすといい。』
それでもまだ、日本で、そんなことは起きるはずがないと思う人は、
『一週間ほど、絶食してみるといい。』
そして、『いつ、おなかいっぱい食べられるかどうかわからないことを想像して視るといい。』

『貧困や飢餓から縁遠くなって、それが想像もできなくなると、何が大事なのかと云う判断の軸が失われる。』

>>>日本の“聖域”コメ作りにイオン参入へ 農家の葛藤に海外メディア

 農地中間管理機構が地元の実績のある農業者よりも大手企業に有利な集約農地を優先的に貸与したり借り手の付け替えを行っているという情報もある。そういうことは地域差に由るだろうけれど、資本差が、農業への意欲と持続力と評価されるのならば、それはおかしい。もしそういう評価基準があるとするならば、この国は農地を勝手に運用しようとしている。第二次農地解放とは農業者より土地を奪い、企業に農業をに独占させることなのだろうか。?

『日本と云う国は、労組がつくった企業社会主義国家か。?』


● 増加する大企業の農業参入―その背景と戦略―
 
 例えば、こういうことを、事想像する。

 TTPにどうしても参加しなければならないから、日本の農業に国際的な競争力をつけるとか、そういう理由で、農業と云う分野に企業が参入できるようになった。
けれども、そこに、大手の全国展開する流通小売業者が参加して、生産から中間流通から小売までを抑えて、そしてその規模を拡大させていったら、どうだろうか。
仮にお米だとしたら、お米の価格に対して、その企業が主導権を握ることになる。
そして、企業なのだから、ある時期に、そういう国内シュアを握った部門を外資に転売したらどうだろうか。?

 そういう、資本力のある企業が優遇されて、農業に参入することで、助成金目当ての農業ではなく、自己資金で着実に展開しようとしている本当の農業者まで、撤退を余儀なくさせてしまうところへ追い込むことは、国民にとって利益になることなのだろうか。?

そういうことも、想像してみるとといい。

世界が絶賛する日本のコメが危機に瀕していた!
絶滅寸前の「米俵」から見る稲作文化の衰退と未来



 結局、日本にとって高度成長とはなんだったのか。?
世界の識者が価値のあるものと絶賛した日本の生活文化をドブに捨てて、プラスチックな100均の商品や偽物食品に取り替えただけだったのか。?
『クレジー。』と、外国人に驚かれ、『なんと馬鹿な国の、理解できない国民』とさげすまれて初めて『平凡な庶民の日常生活の中にあった日本の文化の価値に気づく。』
書画骨董・花鳥風月・・・それだけが価値のある日本文化と独りよがりに思っていた世代の文化性が悲しい。

『身勝手な日本人が、日本の国宝をダメにする。』

 日本人が、日本の事をもっともわかっていなかった。
わたしもそうおもう。
 合気道や、日本の武術・・・日本のいろんなものに興味を持つ外国の人々は、とても多い。
日本人が価値がないものと、それらを捨てたのだから、その価値をわかり愛する人が拾って暖めればよい。
 人が価値があると言っているのを聞いて、
あわてて自分が捨てたものを拾い集める姿は、とても、あさましいものだと感じる。

 「外国の人にいわれるまで、その価値を認められない日本人の問題が浮き彫りにされる。」

 「自分自身で、考えて、価値を決められないという日本人の在り方が問題だ。」

深い黒の光沢をたたえる漆 一目見て恋をした。・・・輪島塗漆芸作家 スザーン・ロスさん


 けれども、そのようにな状態にしてしまった、国の文化政策とか、教育には問題はなかったのか。本当の意味で文化の価値を認めていなかった社会には問題はなかったのか。・・・そういう事も含めて、『戦後の日本について、いろんな意味で、いろんな面から、あちらこちらから噴出した問題と、その節操のない対処法について問われているのが、今回の選挙だと思う。』


 最近、日本共産党の言っていることが、
自民党よりも保守だと思えてくる今日この頃の、わたし・・・。
 
 小泉改革以降、いろんな事が起こった。民主党政権になり、また自民党に政権が戻った。
その国にとっての保守とは、政権担当政党とは・・・。
国民の未来や、国の未来をあずけられる本当の保守政党の立ち位置とは、どこにあるのだろうか。?


 さまざまな立場や、個々の事情、そして時代背景・・・いろいろあると、『単純に、その是非を決めがたい。』
 けれども、『多数の中にいる限り、多数からはみ出ない限り、“誰か(政府)が、何とかしてくれるハズ。”という、身勝手な依存では、もう駄目なのだと思う。』
 なぜ、日本の養蚕や絹が、現在のようになってしまったのかと、そのことをモデルとして考えればよくわかる。

 悲観的なことばかり、書いていると思うかもしれないが、けれども、今、日本にはひとつ切り札が残っている。
 そのチャンスを活かそうとするならば、『それぞれが、自分で考えて選ばないといけない。』

 最後にひとつだけ、わたしの意見を書き添えれば・・・
世界を見渡せば『豊かさとは・・・食べ物の多くが自給できていて、最先端技術を保有していて、エネルギーもほぼ自給できていて、しっかりと自国の文化が息づいていて、豊かな自然環境に恵まれている。・・・そういう国が豊かな国なのだと思う。』
 

・・・・・・・・・<参考文献>・・・・・・

強気シナリオの落とし穴、原油安と円安には功罪両面2014年12月9日 ロイター
原油安と円安には功罪両面があり、プラス材料だけと断定するにはリスクがある。急激な円安は原油安のメリットを減衰させ、業種間の格差を大きくする。


ニュージーランドのTPP拡大戦略:積み石アプローチの理論と実証
オーストラリアのアジア対応の諸困難
ニュージーランド - 日本エネルギー経済研究所

TPP加盟による国民生活への影響
環太平洋戦略経済連携協定(TPP)の概要・・・JETRO

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PS/ 少し加筆しました。1044アクセスも、ありがとうございます。

月のひかりは、案外明るいものだと気づく。

凍りついた夜に降り潅ぐ晄は、何かふしぎな尊さを帯びている。

寫眞機と云う装置の中に、月の雫の洸を溜めてみたら、

そこには真昼のような風景があった。

月光寫眞