autumnal tints | ーとんとん機音日記ー

ーとんとん機音日記ー

山間部の限界集落に移り住んで、
“養蚕・糸とり・機織り”

手織りの草木染め紬を織っている・・・。
染織作家の"機織り工房"の日記

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秋色

「秋色」…ッテ、サテ、サテ、ドンナ色。?

赤味を帯びた。きいろ味を帯びた。あるいは、深紅の…。
もちろん、カラーチャートの中には、こんな色は収められていない。

多分、それぞれの、記憶の中に棲む色なのだろうな。

きれいな色だね。この色は、いろんな彩があって。

思ひを形にできたらいいね。

その彩で絲を染めて。

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そういうものが織れればね。
ひとつ宿題になっていることへ、こたえを届けることができる。

できるかな。できないかな。
もうすこしで、できそうなのだけど・・・。

いろとりどりの、赫や黄や紅は、華やかに輝くのだけれど、
少し寂しい。
だから、赫や黄や紅の彩りは、ひとを幻惑し酔わせてしまうのか。
「“うつくしい処”には、この世のものではないものも棲むから、……」
「だから、おそろしいのだよ。」赤江 瀑なら、そう記すだろう。

そういうものにも、やはり心が惹かれるところもある。


水晶のように透明な、心の奥に棲むものは、大切な思い出を、
時には、奴奈宜波比売命の翡翠のような明るい光にして放つから……。
そういう彩を織りたいね。