秋色
「秋色」…ッテ、サテ、サテ、ドンナ色。?
赤味を帯びた。きいろ味を帯びた。あるいは、深紅の…。
もちろん、カラーチャートの中には、こんな色は収められていない。
多分、それぞれの、記憶の中に棲む色なのだろうな。
きれいな色だね。この色は、いろんな彩があって。
思ひを形にできたらいいね。
その彩で絲を染めて。
そういうものが織れればね。
ひとつ宿題になっていることへ、こたえを届けることができる。
できるかな。できないかな。
もうすこしで、できそうなのだけど・・・。
いろとりどりの、赫や黄や紅は、華やかに輝くのだけれど、
少し寂しい。
だから、赫や黄や紅の彩りは、ひとを幻惑し酔わせてしまうのか。
「“うつくしい処”には、この世のものではないものも棲むから、……」
「だから、おそろしいのだよ。」赤江 瀑なら、そう記すだろう。
そういうものにも、やはり心が惹かれるところもある。
水晶のように透明な、心の奥に棲むものは、大切な思い出を、
時には、奴奈宜波比売命の翡翠のような明るい光にして放つから……。
そういう彩を織りたいね。

