5月14日 /2014
アマドコロの花の花が咲きました。
この小さな白い風鈴をぶら下げたようなアマドコロの花は、“食行身禄ノ里”で養蚕を行ううえで、飼育を始める時期を見極める為の生物指標として用いています。
ガクウツギも同じころに咲きますが、こちらのほうが少し早く咲きます。
ガクウツギが咲いて、桑の若芽が開いて茂って来るころに、丁度、アマドコロの花が咲くので、この二つの植物の開花の時期を観ていると、春蚕を掃き立てる頃合を知ることができるのです。
三重県下に於いての春蚕の掃立期日は、平野部で4月26~7日を中心とし、山間部に入るに随って、それが遅くなる。
例えば、山間盆地である伊賀地方では、5月12~3日前後とされていたから、いわゆる温暖な平野部に比して山間部では、春蚕の掃立日が約二週間ほど遅れてゆくというのが、三重県で養蚕が盛んであった当時の状況であった。
それで、山間部のわたしのところでは、毎年ごとの天候の様子によって多少の違いがあるものの、この“5月12~3日前後”という時期を、春蚕を掃き立てる為の、ひとつの目安にしているが、ガクウツギとアマドコロの花の様子が、何よりも、この地域の気候と植物の変化を如実に物語る指標であるというところに一番の重きを置いている。
けれども、ことしは各地を襲った大雪といい、その後も不安定な気温といい、全く予想できないことが多い。うちの掃き立ても、5月12日を予定していたのだけれども、その前に、とても寒い日があったりしたので、三日遅れて、5月15日になった。
5月14日から空模様が崩れ雨になった。
ミストの様な、やさしい雨が断続的に降るのは、ちょうどいいので、小さな桑株の植え替えや、野菜の種蒔きや、植え付けをしていた。
雨を受けて、草の匂いや菜の花の香りや土の匂いが濃厚になってゆく。
畑にいるさまざまな者の命がざわめきたつ。
温度と湿度と・・・予感。
思ったように、14日の夜遅くから、すこしづつ孵化し始めた。
本格的に孵るのは、日付けが変わって15日になってからになった。
気がつけば、雨が止んで、きれいな月がでていた。
Vesak の満月の月の光を浴びて孵った蚕というエピソードは、モティベーションを刺激する。






