このときを迎える前には、いつも疲労の窮みを感じてしまい、
養蚕に手を染めたことを少なからず後悔することもあるのだけれど・・・。
この変化のために、毎日幾度か桑葉を摘み、
この小さな虫に異常なことが起きていないかと心を砕く。
「からだが透けてくる」という変化。
この小さな虫の躰の中では、いったい何が起きているのでしょうか。?
このふしぎな現象を目のあたりにして、息を呑む。
呪祭のダンサーのような舞踏。
その“celebration”が終盤に近づくと、それぞれ、絲を吐き出すのだ。
蚕と、それを飼う人が、この瞬間(とき)を目掛けて、
共に駆け抜けるような作業だとつくづく想う。



