蚕の孵化と掃き立て | ーとんとん機音日記ー

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山間部の限界集落に移り住んで、
“養蚕・糸とり・機織り”

手織りの草木染め紬を織っている・・・。
染織作家の"機織り工房"の日記


先日、蚕が孵化しました。

白くなっているのが、孵化した後の卵です。

ことしは、気温が不安定でしたので、ちょっと操作を迷いましたが、

それも、いい経験になりました。

天候や気候と相談しながら作業は進める、農事暦による農法のような感じで、

自然の流れを読みながら、どうするかを決めてゆくので、

単純なスキルでは役に立たないところが面白いですね。



孵化(ふか)したばかりの蚕の幼虫のことを、『蟻蚕(ぎさん)』と呼びます。

黒っぱく、アリのように見えるので、そのように呼ぶのでしょうね。

別に毛蚕(けご)ともいいますけれど、・・・

これは、この時期の蚕は毛虫のように毛は生えているからです。



桑つけ(桑の葉を与えること)をした桑の葉に、ケゴが乗ってきて、

飼育箱に移し変えると、「掃き立て」と云う作業が終わります。