村をまもる者。 | ーとんとん機音日記ー

ーとんとん機音日記ー

山間部の限界集落に移り住んで、
“養蚕・糸とり・機織り”

手織りの草木染め紬を織っている・・・。
染織作家の"機織り工房"の日記

 新しく染め場を設けた集落に、小さな祠がぽつりと在って、
そこには、小さめの青面金剛童子の石仏が収められている。

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 石質は和泉砂岩に似た砂岩質で、
この辺りの石材ではないから、
どこからか、ここまで運んできて祀ったのだと思う。

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 かたちは、深大寺の青面金剛立像に似ているように思うけど、
風化した顔は少し笑っているようにも見える。




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 一番いいなと思うのは、こういう小さな祠にも、
いつも花が添えられていて、お世話されている事だ。
 青面金剛童子は集落の境界などに祀られ、
村を守る者であるけれど、
ここには、その青面金剛童子の祀りを守る人がいる。

そういうところで、この集落が生きているんだなと感じる。

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祀りを守り続ける事が、
集落を守り続ける力になることって、あると思う。