ストレイテナー、今年二度目のツアー。
ビークルは未だEpop making tourを回っているというのに、テナーは早くもリニアから休む事無くImmortalへ。どれだけライブが好きなバンドなんだい。でも、あたしもそんなテナーライブが大好きだけど。

RISING SUN ROCK FESTIVALのあの気迫マックスのステージ、それを上回るものを期待してZeppへと向かう。
Zeppに着くと開場一時間前なのに中ではリハ中らしく、ミニアルバムのTODAYのイントロを聞きながら、物販を見学。
そういえば、久しぶりのワンマンライブだなあ。
外はまだまだ寒いので、お茶をしながら開場時間ぎりぎりまでまったり。しばらくブランクが空いていたせいか、なんだか気持ちが緩んでいるな。

結構早めの整理番号だったので、最前ブロック後ろに滑り込みしたけど、混み具合によってはいつでも後ろに下がれるような位置に待機。久しぶりなのではしゃぎ過ぎに注意っということで。
整列の時からなんとなく思っていたけど、、、、
客、少なくない?
30分かけてお客さんを全員会場内に入れ終わった後でも、スタンドも余裕があるし、二階席は前半分ぐらいかなあ。
リニアの時もチケットは余っていたけれど、結局Sold Outですごいことになっていた前回に比べるとお客さんは約半分くらいだろうか。
お客さんの数なんかでライブの楽しさは変わらないけれど、なんか前回から半年しか立っていないのにこの差はちょっと悲しい。
前回はアルバム発売から随分経ってのライブだったし、あのころはメディアに露出しまくっていたから、興味半分で見に来た人も多かっただろうけど。でも、本当に興味を持った人達がここに集まっているのなら、それは良いことなのかな。
でもね、、、、、。


そんな中開演10分押しでライブスタート。
一曲目はTODAY。
このツアー最初は必ずこの曲らしい。アルバムもそうだけど、テナーのこういう曲調ってやはり好きだなあって思う。
今回のセトリはImmortal+リニア+鉄板っていう感じだった。
MCは全部で3回。しかも、毎度恒例一言自己紹介(「ストレイテナーていいます」)、アルバム発売含め近況一言、最後の曲です、という一言
相変わらず、みじかっ。
今回はシンペイもひなっちも一言も語らず。
しかもMAGIC WORDSではいつもならシンペイがダイブする中間奏で、ちらりとひなっちがシンペイを見ていたのでダイブするのかな?と思ったら、いつまでたっても椅子から立ち上がらないため、あっさりと先に進んでいくギター&ベース。
あれ?
リニアの時みたいなひなっちのあおりも少なく、シンペイもちょっと大人しめ。
あ、でも最初の曲から立て続けに2~3回ひなっちがピック投げていたけど。
ホリエの声はちょっと風邪気味なのか掠れていて、たまに咳こんでいた。
でも、伸びはよかったし、掠れた声質もなんとなく違う味になって良かったけどね。
構成も中盤から後半聞かせるメロウ系の曲が多くて、私はこういうテナーの曲が好きなので、完全に世界に入り込んで気持ちよかったけど、
後半、ホリエが「上げていきます」と行った後もいまいち開場全体の温度は上がっていっていなかったような・・・。自分の周りは激アツでしたが。
昔っからのファンはやはり2人時代の曲も含めて昔の曲を色々やって欲しいと思っているだろうし、テナーはやはりミニアルバムのツアーだからそちらを中心として曲の構成を組んでいるのだろうし。
そのずれみたいなものが、なんか少し微妙な空間を作っていたような気がする。
なんとなくそれを感じたのと、帰り際、「不完全燃焼だった」と後ろの人が話していて、あの空気感はそれだからなのかなあ、と思った。
確かにリニアツアーに比べても昔の曲は少なめだった。
しかも、リニアツアーに来ていたお客さんとしては全く違うセトリを期待していたのかもしれないし、もっと上げてくる曲ばかりを求めていたのかもしれない。
ダイブできて、モッシュできて騒げればいいのか?と言われると、テナーに関しては(も)なんだか違う気がするんだよなあ。
結局ライブはステージとフロアのかけ算の生もの。どちらかのタイミングがずれると少し食い違うのかもしれない。
RSRの時は、
テナー出演の夏フェスがこれ一本、しかも幕張以降久しぶりのライブというテナーの爆発力と、
ライブの楽しさを期待しているオーディエンスの熱気とこのフェスだけでしか見れないっていう期待度が見事なまでにかけ算されたステージだった気がする。
テナーは多分本質は変わっていないのだろう。
今回のミニアルバム作成でやりたいことが明確になったというテナー。
きっともっと変わっていくに違いない。
今はバンドも客も過渡期なのかな?
そういう意味では不完全燃焼では片付けられない今日のライブでした。
でも、いつか昔の曲ばかりライブでやって欲しいけどなあ。今のテナーであの曲を演奏したらどういう感じなのか、知りたくて仕方ないですけどね。


音楽が好きです。
今年になってフェスやライブに足しげく通うようになって、あの空間の楽しさに今ごろだけど気付けてよかったなあと思います。
色々な音楽を聞くようになったけど、CDで聞くのがベストな歌い手さんや逆にCDじゃあまり良くないと思っていたのにライブにいったら打ちのめされて中毒のようになってしまったバンドもいます。
GRAPEVINEもその一つです。
一時ブレイクしていた「光について」や「スロウ」の頃よく聞いていた私は、次回作を聞くことなく、その後自然と遠ざかっていたという典型的なタイプだったんだけど、
この5月新しいアルバムのツアーで、「光について」の頃のままのちょっとなよっとしたイメージで持ってライブを聞きに行ったら、完全ノックアウトされました。
一応ライブに行く前は「Here」以降のアルバムも聞いてはいたけれど、
何だこれ?
という感覚。確かに同じ曲なのに、何だろうこの圧倒的な感覚。気迫、というか鬼気、というか、気圧された。
その次に見たのはライジングサンフェス。やっぱり何だろうこのバンド!と思いました。また見に行きたい、そう強く感じました。
でも、ボーカル田中がインタビューに答えていたけれど、「非日常」に連れて行かれるようなライブや曲じゃない。しかもライブ中たまにバンドが客を置いて行ってしまうし、踊れるわけでもなく、楽しいだけの曲ばかりじゃないのに、また思ってしまうんだなあ。
「次もライブがみたい」
今回のシングルを発売にあたってまたいつものごとく音楽雑誌で「曲は段々ポップになってきているのになぜバインは売れないのか?」ということが聞かれていたけど、
多分、先入観で聞く気になれないか、ライブを見た事がないからなんではないかと。
でも、もしもライブを見た後もやっぱり好きになれないなら、多分このバンドが自分の感性と合わないんだから仕方ないよね。
人に勧められて、同じ系列(?)というバンドの音楽を聞いてもちっとも響かない曲は多いし、逆にこの系統の音楽が好きなはずなのに、どうしてこの曲好きになるの?という曲も多い。
バインは端から言われる程、オタッキーなバンドじゃないとおもうけどなあ。
歌詞の意味がわからないのは、はっきりわからない、って私は思う。
でも、全部理解できないとしても、このバンドはカッコいいさあ。
GRAPEVINEの歌詞は正直よくわからない。
でも、今回の新曲はなんだか形にならない映像が自分の中に浮かんできました。

うすくちの恋 こうやって夏が終わる

ようやく自分の気持ちに整理をつけました。
色々な欲求から自分の手を離せたらいいのに。
でも実際は無理だろ、と思っていたけれど。
諦めたくてもなかなかあきらめがつかないものに、ようやく諦めがつきました。
もう揺れない。

今限界をも超える そのくらい言っていいか