22歳の頃、会社の先輩に


「危機感を持て!」と言われました。


それが、良いディレクターになる条件だと。


常に危機意識を持って、それを防ぐ方策を


練って対処出来る人・・・それが名監督だと。


そして、もの作る人間はマイナス思考だと


繰り返し教育を受けました。


失敗をしないように全てを自分の脳に


インプットして次々に危機を未然に回避する


そんなスーパーマンのような能力者が


ディレクター・・・つまり、現場監督だと。


一定期間、その考えを信じて生きて来ました。


しかし、仕事をする中で自分より能力のある


素晴らしい仲間に恵まれる幸運を


得るに従って、考え方が180度変わりました。


危機を未然に防ぐのではなく


どんな危機にも動じない強固な組織を


チームを作ってビビらず跳ね返すんだ!と。


万が一、チームで敗北しても次に


どうしようかと前を向いて皆で考えられます。


どんなに苦しくても仲間がいれば


必ず前を向いて仕事が出来ます。


私は天才ではありません。


でも、私には、どんな天才が一人で


成し遂げる以上の仕事を一緒に出来る


かけがえのない仲間がたくさんいます。


社歴が30年になろうとする今、


正直、恐いものは一つしかありません。


恐いもの・・・それは「前に進めなくなる事」


進歩しえない恐さこそクリエーターにとって


最もあってはならない事です。


そう分かった今、ちょっとでも前に進む


自分でありたいと常に感じています。