橋を堪能した私は、スーパーマーケットに立ち寄りながら、旧市街を目指した。

Kopernika通がある。

地動説のコペルニクスはポーランド出身で、彼の像がある。

裏道・横道の王道


コペルニクス像から旧市街へ向かう通りにはワルシャワ大学があるので、若い人が多い。PABとCAFEを兼務している店があり、文房具屋や本屋もある。授業のある時期の大学生の雰囲気は、日本もポーランドも変わらないものだと感じた。そわそわしている。

裏道・横道の王道


分岐する路地がある。



ヨーロッパのまちかどには、家が道を跨いでいる建築を見かけることがある。

これに出会うと、ヨーロッパに来た感慨を催す。分かれていく路地の先にそれがあったので、曲がってみた。私の前をおばあさんがゆっくりと歩いている。途中で呼び鈴を押したので、ここに住んでいるのであろう。


裏道・横道の王道

裏道・横道の王道


静かな路地はいいものである。この先、どうなるのか分からない緊張感がある。日本でも緊張するのに、外国では言を待たない。食堂の看板が出ているので、覗いてみたりする。まだ真っ暗だった。そんなところから人が出てきたら、笑ってごまかすのであろうが、分かってくれるだろうか。



“MUSEUM”の看板を出した家がある。博物館・美術館というより、家である。“地球の歩き方”にも載っていない。ワルシャワはなかなか奥が深い。粋人がやっているとみて、扉を開けた。


裏道・横道の王道



どうやら美術館らしい。中に入ると大男が携帯電話をかけていた。大男はクローク係で、別に窓口がある。そこには老婦人が座っていた。

入館料はいくらだったか忘れてしまったが幾ばくかを払い、大男にコートを預ける。他に客はいないようであった。

Muzeum Karykatury w Warszawie。

私は美術に疎くて分からないのだが、Karykatury氏はイラストレーターらしい。風刺をきかせた政治家の絵や、一般庶民への皮肉など、言葉が分からなくても画が特徴を突いているので良く分かる。グランドフロアと地下に展示スペースがあった。

ポーランドらしいかどうかは保障できないが、佇まいがよろしい。是非ともとは言わないが、時間があったら行ってみるとよい美術館であった。


ポストカードが1枚50grで売っていたので、お土産にした。

12種類くらいあったであろうか、私は全部くださいと、窓口の御婦人に英語で言った(つもりである)。何を言っているのかわからないというような顔をしているので、困っていると大男が助けてくれた。


裏道・横道の王道


言葉ができれば、どんな趣旨で裏通りに構えているのか、お客さんはどのくらい来るのか、OPENしてからどのくらい経ったのかとか、いろいろ聞きたいことのある興味深い美術館だった。

http://www.karykatury.com.pl/


路地を出て、方向感覚がなくなり、地図を確認する。

今度こそ、旧市街へ向かおう。これまでも向かっているつもりなのに、寄り道をしすぎる。

ワルシャワ蜂起のモニュメントを見て、歩き始めると雨が降ってきた。傘をさすほどではないので、そのまま歩く。

すると、なにやら小さな、興をそそる酒屋があり、また寄り道をする。

ズブロッカを買うことができた。


裏道・横道の王道


裏道・横道の王道

女性が一人でやっており、ちょうど通りかかったときに開店だった。ハンドクメイドの小物も扱っており、店主は英語もできる。ここもまた良い店である。ポーランドのワインも買いたかったが、さすがにそこまで手に入れると、腕が切れるので自重する。

ようやく旧市街にたどり着き、縦横無尽に徘徊した。

ヨーロッパらしい建築に囲まれて、歩き回る。一人旅だから、誰に気を遣う必要もない。曲がりたいところ、止まりたいところ、自由である。道に突き出た看板、外壁がはがれて露出した土台。つまらないものが、面白い。異邦人の孤独の代償で、目に映るものがことごとく新鮮だった。


裏道・横道の王道

裏道・横道の王道

裏道・横道の王道

キュリー婦人博物館に行って、トイレを借りたら会議室でレクチャーをしているのが見えた。

研究という行為が、羨ましくなって、時間を遡りたかった。


裏道・横道の王道

広場には露天がいっぱい出ていた。


クリスマスモードなのか、聞き覚えのあるクリスマスソングが聞こえた。鳩が急に飛び立ったかと思ったら、えさをやっているおじさんがいて、クリスマスソングが別の極に変わったと思ったら、バグパイプみたいなのを積んだ車でなにやらおじさんが奏でていた。そこには、カメラは幾らで、ビデオは幾らで、撮ったら金を払ってね、と看板が出ていた。



裏道・横道の王道

裏道・横道の王道

ワルシャワは小さなミュージアムが充実していて、国立歌劇場にも展示室があった。

受付と案内をかねている身なりの良いおじさんが管理人らしい。



今度はポーランド語しかしゃべれない。何をいっているのかまったく分からないが、力強い口調だ。

よく来た、好きなのか、じっくり見て行け!

といっているように解釈して、悪意があるようには思えなかったので、OKOKと言い、金を払い、コートを預けた。


ここまで振り返って、言葉が分からないのに、よく痛い目に遭わなかったものである。

荘厳なナショナルシアターである。



裏道・横道の王道


裏道・横道の王道


ヨーロッパ賛歌ではないが、国の芸能に対して手厚い。行政なのか、それを取り囲む人たちなのか?

しかも、管理の匂いを感じない。

ワルシャワで何をするかは決めていなかったが、はからずもミュージアムめぐりになった。けれども、ひとつだけ行こうと決めていた博物館がある。

ワルシャワにも鉄道博物館がある。北京ではいけなかったが、ワルシャワのは行っておきたい。


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なお、ポニャトフスキ橋から旧市街を目指す途中、ショパン博物館があった。

あれがそうだと確認して、通過した。


裏道・横道の王道