12月9日(水) ワルシャワ 曇








ポーランド・ワルシャワには8時間しかいられない。




第9列車「POLONETZ」は、8:45にワルシャワ中央駅に着いた。

次に私が乗るべきは16:35発のベルリン行き、IC40列車である。




旅行社から駅のコインロッカーに荷物を預けることが可能であるとを聞いていたので、早速探す。


地下のホームからコンコースのグランドフロアへ上がる途中に、中二階の地下があって(何というのか知らぬ)、そこには商店が並んでいて、さらに一隅に無骨なロッカーがあった。キャリーケースが入るか心配だったが、難なく入る。モスクワで買った、地図も入る。8ztであった。


しかし、コインロッカーという代物、お釣りが出ない。小銭がなければ使えない。


裏道・横道の王道


裏道・横道の王道

駅に入っている両替所はレートが悪いとガイドブックにあるが、重たい荷物を持ってウロウロするのも時間の無駄だし、面倒くさい。ここで両替しようと思う。

小銭をくれなかったので、パンを買い小銭を作る。これを朝食にする。


売店にはマイケル・ジャクソンのBILLIE JEANがかかっていて、安心した。



裏道・横道の王道



もう歩き出そうと思う。

まずは汽車の窓から見えた、ワルシャワ川にかかる大きな橋を見に行く。


裏道・横道の王道

鋼のアーチを連ね、しかもその上を路面電車が走るという結構は申し分ない。

しかも逆に渡った鉄道橋を眺めることもできる。




駅を出ると、文化科学宮殿が聳えており、目を引かれる。しかし、それよりもカラシ色と赤で塗り分けた路面電車が行きかっているのを見てしまう。

文化科学宮殿と路面電車をひとつの画におさめたいので、地下道をくぐり反対側へ渡る。まだ早いせいか店はあまりやっておらず、薄暗い。モスクワもそうだったけれど、女性下着の店がすごく多い。

警官か警備員か、一組見かけた。


裏道・横道の王道



裏道・横道の王道


裏道・横道の王道

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私は一眼レフと、コンパクトタイプの二つのカメラを持ってきている。




一眼レフのほうが明るく取れるし、シャッターを切りやすいのでこちらを使いたいのだが、ロシアは警官に捕まって以来、怖くて使えなかった。


私が写真を撮るのは、写真が好きなわけではない。貧乏性なせいだと思っている。もう来ることがない、最初で最後だと思うと、形に残しておきたくなってしまう。

記念、とはメンタルに響くが、私の場合はもっと形而下なものである。

だから、画として美しければ美しいほうが良いけれど、美しくなくてもかまわない。写っていれば、残っている。残っていれば満足できる。




ロシアではそれができなかった。被写体としてみんなが撮りたいものを撮っているのは、多数に埋没できるし、取り締まるほうも観光としての価値を認めているから騒がない。


しかし、みんなが撮らないものを撮る場合は、理解されないから怪しまれる。何かを企てているのだと誤解されかねない。




一眼レフは目立つ。写真を撮っていることが露見しやすい。なので私はロシアにいる間、少なくとも衆人の目があるところではコンパクトカメラでコソコソと撮らざるを得なかった。




ようやくロシアを出国し、一眼レフで撮れるようになったのが嬉しい。

私は少しでも「ポーランドらしい」と思えるものがあれば、片っ端からシャッターを切った。



裏道・横道の王道


裏道・横道の王道

裏道・横道の王道

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目指すポニャトフスキ橋(Most Poniatowskiego)に差し掛かると、路面電車が渋滞している。車はスイスイ走っているのに、電車が詰まっているのは日本ではお目にかかれない。


裏道・横道の王道


河岸段丘なのだろうか、気がつくと道路は高架橋になっていて、これから川を渡るぞ、のきっかけには塔があった。古くは衛兵がいてもおかしくないデザインだが、どうだかは知らない。


裏道・横道の王道


裏道・横道の王道

北には鉄道橋が亘っており、近郊列車が走ってゆく。今度は電気機関車に引かれた列車が来る。現代風のデザインをした電車も来る。2分に1本は必ず列車が渡ってゆく。



裏道・横道の王道

裏道・横道の王道

裏道・横道の王道

裏道・横道の王道

裏道・横道の王道




ロシアでは、橋梁を写すことがまかりならぬ。外務省の海外渡航情報にも載っている以上、知らなかったでは済まされそうもない。

しかしここはポーランド。昨日までの箍はもうなかった。





大きな橋、満々と水をたたえたワルシャワ川、今朝は曇っているが、もしすっきりと青い空だったらどれだけ気持ちよいかと思った。