裏道・横道の王道-090107_2220~0001.jpg
閑話休題。
旅から離れて酒場の話。

昨年末、初めて訪ねた神楽坂のBARを再訪した。
今年の酒場事始である。

昨年の酒場納めは汐留コンラッド東京のBAR、本格的ならば、クリスマスに訪ねた銀座の老舗BARであった。

東京の酒場は奥が深い。
今日マスターと話したのは銀座の老舗BARと昨今の不況について。

私は会社が開けた後直接行ったので、19時30分頃。こんな時間からBARに行く人は普通いない。
客はまだ私一人であった。

マスターはもともと銀座のBARで働いていた人なので、古くからの店に詳しく、私が訪ねた店の名前を話したら大いに盛り上がった。

酒場の歴史、私も山口瞳が好きなので、聞きかじったことをさも知っているかのように話した。ちっちゃい奴である。

銀座には今でも500円しないでハイボールを飲ませる店があるという。
今度行こうと思う。

別のマスターとシングルモルトについて話をし、さらに最近の20代、特に男子の酒の飲み方、金の使い方について話をし、自分を棚に上げて盛り上がる。
エンゲル係数だけなら、食費への対所得割合はとてつもなく高い。
BAR通いをするくらい、3杯で6000円を厭わない男である。

しかし、最近の男子はそれをしないという。むしろ女子がメインだという。
私はそれをしている。
劣等感の塊たる私が、世間の勝ち組男子と違う世界を楽しんでいる。なんと楽しいことではないか!

シングルモルトの香水といわれる、スプリングバンク10年、スプリングバンク15年、マティーニ。
3杯を3時間かけて呑み、6000円。これを楽しいと感じるか、無駄と感じるか。
まぁ、私は楽しいと感じる。つい長居をし過ぎた。

マティーニのジンをジンで割り、ベルモットをチェイサーで呑む。
初めてのマティーニの作り方へ、目を奪われた。

まだ正月の終わっていない、神楽坂。BARは静かで、大いに語らい、思いの外夜が更けた。

幸先の良い、一人酒であった。