当社の入社前研修は、毎回私の「本日のIT用語」というタイトルの10分間のアイスブレイクで始まります。
この業界で使われるIT用語を、毎日1つ、10分くらいで私が説明しています。

例えば、自分の作業環境のことを「ローカル」と言いますが、説明を受けないまま現場で「その資料ローカルに置いといて」と言われても、どうすればいいか、見当がつきません。そのような「現場だと普通に使われている用語を、現場に行く前に教えといてあげる」という趣旨がこの授業の内容なのですが、私はこのコーナー?をとても大事に思っています。

なぜなら新入社員にとって、これから入社する会社の社長が毎日少しでも話をしてくれたら、これから自分もこの会社でがんばろうという気持ちになってくれると思うからです。

こちらにとっても、入社前から社員の顔と名前が一致でき、どんな人かもなんとなくわかっている。こんな都合のいい機会は、仕事がはじまったら多くは持てません。

そういうわけで、「入社してから一度も社長と話したことがない」なんていうのは、当社ではありえません。入社式のときだけ話した、社長がどんな人かわからないなんていうこともありません。

こんな会社めったにないはずだぞと、ひそかに想いながら、これにこだわって、さぼらず毎日、新入社員と話をすることを楽しんでいます。