宝石の国 完結 感想 考察 ブログ | プライベートのブログ

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大いにネタバレを含むのでご注意ください。


私個人の見解なので、間違っている、または考えが違うという方がいらっしゃると思います。ご了承くださいませ。


ちなみアニメは全部見ました。

漫画も途中まで読んでました!

無料公開で一気読みしました。


それでは、レッツスタート!


まず、完結しての感想。


私はとても好きな終わり方でありました。


これまでのストーリーとしても、設定がしっかりしていて、世界観も崩れることなく、とてもよかっと思います。


(あるあるなのが、世界観を複雑にしすぎて作者も訳わからなくなってしまう。というパターンの内容を見たことがあったので。それがなくてよかった!)


よく感想として言われていたのは主人公フォスフォフィライト鬱展開。


私は一気読みしたからなのか、そんなに読んででこっちまで病むから読むのやめようとは思いませんでした。


私は漫画読んでて感情移入しちゃいがちなので、

こっちまでしんどくなることがあるタイプです。


フォスの情緒が不安定なのは、いろんな鉱物をつけすぎたせいで、記憶も曖昧だし、本来の自我が薄れている、本来何をしたかったのかも忘れているからだなと思います。


その理屈をわかっているからなのか、人間じゃないからなのか、客観的に見れてたからか、一気読みしたせいなのか、どういう終わり方かなんとなくわかっていたからなのか、

今回は自分までしんどくなることはなかったです。


ここまで手を止めずに一気読みできるほどの面白さを感じた魅力としては、3つ感じました。


一つ目は、主人公フォスの容姿、感情がどんどん変わっていく。最初はおてんばでみんなに年下として、可愛がられてた、仕事ができない子。から


最後は全てを手に入れて神の存在になってゆく。


バトルアクションものとしては、王道のストーリーのように思える。



二つ目は、少しずつ小出しにわかる真実と過去。

絶妙に上手いんですよね!全部一気にわかるんじゃなくて、ちょっとずつわかって、また読みたくなる!これは読者を釘付けにしてしまう流石です!!



三つ目は、月での生活によって宝石たちの生活が変わったおもしろさ。


特に、カンゴームとエクメアが結ばれて結婚しちゃったところw


あれは、賛否分かれるところだと思いますが、

女のリアルすぎて笑っちゃいました。笑


流石に子どもが生まれるとかはなかったですが、

突然の展開や、2人がいちゃついてるところは和みパートでよかったです。


不倫や浮気とかもないですし。


この物語は、すごい悪いやつがいないんですよね。

みんなそれぞれのためにそれぞれの行動をしているだけで。悪事を働いて、自分の利益だけのために動いてるやつがいないんですよ。


それが、素敵な世界だなと思います。


素敵な世界だと思わせるキャラはやはり、

『金剛』祈ることができなくなり、

月人が無にできない。

その理由は、優しさという感情の出現による故障。

機械にあるべきはずのないバグなのかな?

と思いました。


とにかく、人間より人格者というか。

宝石の子たちが本当に好きなんだなと。


ずっと、金剛はフォスのような「人間』を待っていて、

自分を解放して欲しかったんだろうなぁー



エクメアは、エンマ(閻魔大王)だったんですね。

たしかに王ですね。

そして、過去の出来事から推測するに、

月人→死者の魂 なので


 月=地獄 

地球=現世


なのでしょうね。

宝石は月に喜んだり、自分の居場所を見つけたり、

ついていけない現実に我を忘れたり。


まるで人間みたいですね。


この物語は、人間のあらゆる感情が満遍なく登場しているように思います。


愛、悲しみ、憎しみ、喜び、とか。


ちょっと疑問なのが、

祈りで月人は無にできるけど、

宝石も、アドミラビリス族もみんな消えるってことよね?(無になる)


なんで、なりたい人だけ宝石ちゃん達は月人になってね〜装置でみんな月人になったのだろうか?


宝石のままでいたい子1人もいなかったの?


どっちみち消えるのに…


エクメアは、月人たちを無へ行かせてあげたい一心でしたが、ここまで上手くいくもんか?とも思いました。


だいぶ前に、金剛とも接触があったみたいだし、

実はフォスに3族全て結合させることも、

ガンゴームとの恋愛も嘘?とか、なんだか疑ってしまうような…


宝石達をさらって、あんなに粉々にする必要ある?

とりあえず回収して保管しとくとかさ。


月人の技術で何か利用しようとは思わなかったのか…とか考えてしまいます。


『金剛の感情を動かすために、宝石をさらう』と

『金剛が祈る』がどうも結びつかないというか…

もっと話し合うとか、他の方法があったのでは?って思ってしまう。



【最後の話。】

☆兄機の存在。


アユム博士が金剛の前に作った機械。

この機械、『隕石飛来を意図的に外し、地上の主観を人間から取って代わろうとした』

『そして、破棄された』と研究者は言ってますが、

実は違った真実が明らかになります。


そして、機械不振になり。

けれど、立て続けの隕石飛来により、人間消滅。


そして氷河は、その人間の意志だとわかる。

伏線回収


けど本当は、

アユム博士の功績が上司に横取りされ、

激おこぷんぷん丸になった、


兄機が

『隕石上司に落ちちゃえ〜』


で隕石を地球に落としちゃったとさ。


なんとも、人間らしい、でも不器用な、優しさを感じる機械。


人間が制御できない産物を生み出した瞬間だったのかもしれない。


この事実は、ほっこりエピソードでいいなと思いました。



☆石ころの存在

太陽系の消滅により、

兄機と、石ころたち、フォスのかけらと共に、飛び立った、ものたち。

私的には、これが本当の



『宝石の国』

 


の始まりなのかなって思ってます。


最終回でタイトル回収!!!!

カッコイイ終わり方だなぁ!!!!


フォスのすごいところは、探究心と行動力。

これだけはずっと変わらなかった。

この子がいなければ、行動しなければ、どうなっていたんだろうか。みんな何もなさえないまま。太陽にぶち当たってたのかなぁ。


シンシャとの約束、気持ちのズレ。

普通の王道漫画だったら、月へ行こう!!

って言ったら、うん!行こう!ってなるけど、

行かなかった。そして最後、相入れないお互いの感情を戦いで蹴りをつける。(特撮、ライダーオタの血が騒ぐ)よかったよ。


また、思い出したら、書き足します。

とにかく最後まで最高に面白い漫画でした。


最後まで読んでいただきありがとうございました!!