西池袋に行ってきた
別に、早朝サービスに並んできたわけではない。
偶々、西池袋に用事があったのだが、元々何年も東池袋の側を使ってきたので、未知の領域だ。
いや、だから、そっち方面じゃなくて、方角としてね。
有名なカメラ量販店のCMソングの２番にあるように、
「不思議な不思議な池袋。東は西武で西、東武」
と言う様に、東側の西武池袋線から西側の東武とLUMINEの方を通って、小説で有名になった「IWGP」、池袋ウエストゲートパークを越えて行かなければいけないのだけれど、問題は、東から西への連絡通路。
西武池袋線のホームから地下改札を出て、通いなれた連絡通路に入ったとたん、一気に眩暈に襲われた。
「これは、倒れてしまうかもしれない」
思わず、寄りかかれそうな柱を探すほどだった。
池袋は新宿と並んで、あのあたりのターミナル駅なんで、乗り換え客も多い。西武、東武、メトロの丸の内線、有楽町線、JR。
もちろん、ショッピングに来る客も多い。
皆、それぞれに目的を持って、目当ての場所に急ぎ足で歩いていくのだが、その人の波に乗り、隙間をくぐり西口に行くのに頭がクラクラとしてきたのだ。
やっとLUMINEのエスカレーターの下に着いたときには、もうその場にへたり込みそうになった。
怪訝そうな顔で、立ち止まったオイラの横を追い抜いていく人が何人もいたが、いや、ほっとしてたんだよ。
エスカレーターの隙間から、空が見えたんだもん。
何とか用事を済ませての帰りは、もう連絡通路を通る気力が失せていた。
ヘロヘロになりながら、池袋警察の方からガードを潜って、LIBLOの裏口の小さな改札から駅に戻った。ジュンク堂にすら行かずに帰ってきた
眼から入る情報を処理するのが難しい。
それこそ、取捨選択なんだろうけれど、以前「後頭葉に入った情報が前頭葉に伝わって解釈するまでに時間がかかっているんじゃないか」と眼科の医師に言われた状態が、まだ残っているのかもしれない。