一般の会社では週休二日ってことが多くなっていたし、休んじゃう子も結構居ました。
で、大人も子供もやる気が起こらないし、授業進めちゃうと、その分の個人補習が必要になることもあったんで、いろんなイベント入れたりしました。
低中学年で多かったのは、「消防写生会」
校庭に消防車や救急車を入れて、子供たちが思い思いに絵を描くんです。
一番人気は「はしご車」
少しだけ、はしごを伸ばしてくれたりして、サイズもデカイし、かっこいい。
普通の消防車(タンク車)も、周りにいろんな計器やバルブなんかついてて、子供たちが必死で描いてました。
レスキュー車も、後ろに小さなクレーンついてたりして、ロボットみたいでカッコいい。
描くのが難しいのは、救急車。
だって、白いんだもん。
白い画用紙に白い救急車って、描くの大変です。
子供は見たまま白いクレヨンで描いたりするから、ほとんど「光学迷彩」
さて、ところで
もちろん、消防車は写生会のために来るわけじゃなく、業務中に来るわけだから、出動がかかると行っちゃいます。
一台は必ず無線をONにして聴いてるんだけど、写生会の途中で。
「第八本部から各局ぅ。第八本部から各局ぅ。○○市内火災入電中。以上、第八本部!」なんて指令が入ったりする。
(昔は、多摩地区は東京消防のコールじゃなくて第八本部で始まっていた)
「第八本部から各局、第八本部から各局。○○消防出場ぅ。○○市×丁目、住宅延焼中の模様。以上第八本部。○○指揮、いかが?」
「○○指揮、了解。なお151」
「○○指揮151。第八本部了解」
(151ってのは、簡単に言うと現場に向かうってことで、少し前には「252生存者あり」なんて映画があったように、東京消防が使ってる無線コードね)
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遠くならいいんだけど、来てる消防車に関係あったりすると、あっという間に居なくなっちゃう。特にはしご車なんか、駆り出されて行っちゃうこともある。
「○○救急出場ぅ」とか言われて、救急車が居なくなっちゃうこともある。
取り残されるのは、子供たち。
「先生、僕、はしご車描いてたんだけどね。いなくなっちゃった。
「しょうがないでしょ、火事なんだから。他の描きなさい」
そして、普通の消防車にはしごとクレーンつけた、ハイブリッドな消防車が出来たりするのでした。
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