国立1日目のライブ前、自分は楽しみであると同時に緊張もしていた。ももクリでのメンバーの号泣っぷりを思い出すと今日も涙で歌えないんじゃないか。そんな心配もしていた。自分はももクロのライブを純粋に「楽しみたくて」ライブに行っている。もちろん涙を流すこともあるけれど決して感動を第一に求めて行っているわけではない。これは初めてライブに行った時からずっと変わらない自分の信念だ。
ステージに立ったメンバーは笑顔だった。ひたすら楽しそうに国立の夢舞台を楽しんでいた。感動の押しつけも大掛かりな演出もない直球ライブ。ただ純粋に楽しかった。それが無性に嬉しかった。
ももクロを見ていると泣いたり笑ったり感動したり幸せになったりとても素直な気持ちになれる。その幸せな空間の中心にいるのは絶対無敵の不動のセンター百田夏菜子だ。
夏菜子の歌は決して上手くはないと思う。でもその歌声はなぜか耳に残り感情を揺さぶられる。夏菜子は決して話上手ではないと思う。でもその言葉はいつもストレートに心に刺さる。そこが路上だろうと国立だろうと、夏菜子がマイクを持つとどこでも百田夏菜子ワールドになってしまう。これはどんな歌唱力や言語センスもかなわない唯一無二の才能だ。
夏菜子はももクロのライブ会場をパワースポットと称したが、百田夏菜子こそ人間パワースポットであると自分は思っている。
全力で駆け抜けた国立2DAYS。聖火台に立った5人がそれぞれ感想を述べていく。最後を締めくくるのはもちろん夏菜子だ。おそらく世界中で夏菜子にしか語れないであろうももクロの天下論。自分がなぜここまでももクロを好きになったのか。その答えを改めて確認できた。
ももクロの目指す天下、それはアイドル界や芸能界といったいちジャンルの天下ではない。みんなを笑顔にするという意味で天下を取る。それは自分たちファンを天下一幸せにするということだろう。この言葉は本当に心に刺さった。自分はももクロに日本一のアイドルになってほしいわけじゃない。CDランキングで1位になってほしいわけじゃない。メンバーと一緒にいつまでも笑っていたいのだ。この日ももクロはももクロという新たな天下を作った。その特別な日に、夏菜子の目指す所と自分の気持ちが一致していたことがわかった。それがとても幸せだった。
「もう悪い大人は私達の前に壁を作ってくれない」夏菜子がどんな気持ちでこの言葉を口にしたかはわからない。しかし壁は試練であると同時にももクロを守る盾でもあったと思う。大人が次々と与える試練にいつでも全力でぶつかり、時にはつまづきながらも立ち上がり続けその壁を乗り越えてきた。いつしか周囲の大人が想像もつかないほど、ももクロは強くなっていた。
国立の向こう側、ももクロは新たな戦いに挑む。もうサプライズという名の裏技には頼れない。いや、頼る必要はないだろう。あの国立の舞台を自分たちの力で大成功に導いたのだから。
ももクロの目指す新しい道は、まだ誰も通ったことのない道。暗くて険しい一本道。でも夏菜子は言ってくれた。目の前が真っ暗になった時はみんなのサイリウムを目印に進んでいく、と。
国立後、メンバーがそれぞれのブログであの舞台を振り返るなか夏菜子は実に夏菜子らしく国立を振り返っていた。一見、短文で意味不明。しかしその言葉の裏には無限の思いが隠されてる。夏菜子の言葉は理屈じゃない。いつだってストレートに胸のど真ん中に突き刺さる。
圧倒的なカリスマ性と、頼りなさ。相反するふたつを併せ持つ我らがリーダー百田夏菜子。そこに夏菜子がいるだけでももクロの笑顔の天下が広がる。えくぼの可愛い小さな女の子が持つ奇跡のパワーは一体どこまで輝きを増すのかそれは誰にも想像がつかない。
百田夏菜子という本物の奇跡。きっと夏菜子はこれからも笑顔と歌声で世界を照らし続けていく。ずっとずっと、みんなと一緒に。
