
「週末のフール」「ゴールデンスランバー」に続く傑作3本目
徴兵制のある近未来の日本が舞台となる。ゴールデンスランバーと同時に書かれた作品であり、同様な緊迫感と目に見えない国家システムを軸に話が構成されている。
「事実の捏造」「口封じ」それを支える国家システム→「検索」ある極秘のキーワードで検索したメンバーは、監視され、拘束され動けなくなる。=「口封じ」システム
主人公の岡本猛は浮気を白状しろと妻の差し向けた殺し屋から拷問を受ける。
キーワード「勇気はあるか?」「勇気は実家に忘れて来ました。」
メールの占い=最後に絶対と付くと当たる、言葉の最後に「人間だもの」を付ける先輩の五反田、登場人物には井坂好太郎、大石倉之助といいかげんであるが、人物描写は的確で会話の中にその人物の個性が表現されている。意外性と会話のおもしろさ、緊迫した状況のなかでの軽妙さが絶品である。
芥川龍之介「危険思想とは常識を実行に移そうとする思想である。」言い得て妙である。