Ｋｉｔｃｈｅｎ キッチン～3人のﾚｼﾋﾟ～
ｃａｓｔ： モレ シン・ミナ
ドゥレ チュ・ジフン
サンイン キム・テウ
ｓｔｏｒｙ：
天使のように天真爛漫で純粋無垢なモレは年上のサンインと結婚して1周年
兄のようなサンインのことが大好きで、趣味の絵を活かした日傘のお店を営みながら、甘い新婚生活を楽しんでいる。
しかしある日、モレは開館時間外にこっそり忍び込んだ現代アートの展示会で、不思議な青年ドゥレと出会う。
隠れた窓際で距離が近づきすぎた二人。彼らを包む眩しい陽射しに理性は遮られ、関係を交わしてしまう。
会社を辞めて、フレンチ・レストランを開こうと思うと打ち明けるサンインに、名前も住んでるところも何も知らない彼との出来事を伝え、謝るモレ。
サンインは憤りながらも、正直に伝えたモレのために忘れようとする。
やがて、サンインに料理を教える為、パリから腕のいい天才シェフがやってくる。
二人の家に住み込むことになったそのシェフは、あの日モレが出会ってしまったドゥレだった。
居候することになったドゥレ、モレとサンイン3人の奇妙な共同生活が始まった。 【HPより】
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久しぶりに素敵な映画を見ました。
まるでフランス映画を見ているかのような時間
エンドロールが終わるまで、映画の余韻に浸ることができる作品はそう多くはないです。
まず、自然の光と緑、そして食事の彩りの映りがとても素敵
透明感に溢れる空間
それに、鳥の羽のような空気をまとった女性であるモレが色を振りまいていく
しかしこの作品は映像美だけでなく
繊細な男女の心情までも透明な額縁の中で丁寧に映し出している
優しさで包み込む男 サンインと
自由で少年のような魅力の ドゥレ
女は愛されることに喜びを感じる生き物であり
愛されることによって女は輝く
そして愛は女を貪欲にし
包み込み温めてくれる愛も
そして全てをむき出しに剥ぎ取り、理性を奪う愛も
女にとってすべて愛でしかない
女は常に愛を求め
カタチの違う愛に飢える
魅力的な名も知らない男に理性を失う女と
あたたかい家庭の天使のような女
どちらも同じ女
もし貴女がモレだったら
名も知らぬ男に理性を失うか？
もし貴女がモレだったら
二人の男を愛してしまったら、どういう選択をする？
ラストのモレの潔い選択を
同じ女として評価したい
なにより、ドゥレを演じたチュ･ジフンの魅力が
この作品にまた違った彩りを添えたことは言うまでもない
彼の他の作品も観てみたい。