安倍晴明がついに逝ってしまった。


あ、大河ドラマの話です。


天才ユースケ・サンタマリアが本当に良い味を出していた。


そしてそれを引き立てた従者、須麻流(すまる)。

身長128㎝のダンサーDAIKIさんが務めたこのドラマオリジナルのキャラクターは、安倍晴明の非現実感を際立たせた。


須麻流が他の登場人物と会話をしたり絡むシーンは一切ないため、実際には晴明にしか見えていないのではないかなど、視聴者の想像力を掻き立てる存在だった。


陰陽寮は占いだけではなく、暦や天文、時間、気象なども担当する実質的な役所で、日本では明治初期まで存在し、安倍晴明の子孫らによって統括されていた。


ヨーロッパなどでも、占星術師と天文学者というのは長らくセットで、1666年、イギリスのロンドン塔に住み着いたカラスを除去せよとチャールズ2世が命じた時、「そうすると英国が滅びるのでやめましょう」と宮廷の占星術師が言ったという有名なエピソードがあるが、その占い師こそ、著名な天文学者ジョン・フラムスティードだった。


今もロンドン塔は名前をつけられたワタリガラスたちによって守られている。


安倍晴明の臨終と須麻流。