今日は浦久俊彦先生と音楽科3年生のディスカッション。


憧れとリスペクトしかなかった浦久先生がこのように何度も明和高校に足を運んでくださる未来など、どう予想できようか。


「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」を初めて読んだ時に一気にファンになった浦久氏から、僕は今「堀江先生」と呼ばれる。


ディスカッションはテーマが決まってるような決まってないようなでスタートしたが、とにかく生徒のどんな漠然とした質問にも、具体的かつ美しい日本語を用いて丁寧にご意見を下さる。


音楽のことのみならず、「そこは僕は専門外だけど…」と言いつつも専門家以上の意見を提示してくださる。


とにかく毎回驚くのは、先生の知識の層の厚さ、深さ、幅広さだ。


先生は常に何百年、何千年、何億年も前にも後にも立って、今を見ている気がする。


「10億年後の未来から今の自分を見られますか」


10億年前をちゃんと知ってるから、10億年後も見える。


138億年の音楽を語る人はハンパない。


「長い宇宙の歴史から見たら、我々の人生なんてほんの少しの短いものだ。だからこそ圧倒的に尊い。何になれるかより、まず自分になりなさい」


あらゆる視点から自分を見ることの大切さを教わった。


「世の中には2つの言語がある。本の世界と音楽の世界だ。この2つを結びつけるのがリベラルアーツである。音楽科の君たちには、これらを読み解ける力があるはずだ。」