明和高校音楽科での生活は、最初の非常勤講師時代3年間を入れたら20年目になる。


20年目というのは大学院を修了してからそのままの歳月になるのだが、オーケストラで仕事をさせていただくようになってからも同じく20年目くらい。


20年は、時代が大きく変化するには短くない時間だ。


明和高校に勤め始めた頃、最初の生徒の河合佑里奈の伴奏をしてくれていた高校一年生の少年は、今同じ職員室で立派に頼もしく学校及び学科運営に勤しんでいる。(偉そうにすみません)


僕自身も大切な家族が増え、手を離れていった多くの生徒たちはもう立派に活躍していて、あの頃とは経験も環境も全く違うところに身を置いているはずだが、彼を見ていると自分は何も変わっていない気もする。


何か自分の人生のことを考えさせられる瞬間が最近よくある。