アルボムッレ・スマナサーラ長老の本を読んでいる。


いわゆる「仏教」の教えを説く方だが、あまり「宗教」という感じはしない。


ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教などなど、宗教にはそれぞれその教えを肯定する裏付けのような聖典や神話に近い話が存在し、仏教にもあるのであろうが、スマナサーラ氏の言葉にはあまりそれは感じられない。


心に波風を立てずに楽に生きる方法をナチュラルに教えてくれる。


スマナサーラ氏のことは、今年のナゴヤサックスフェスタの時にトルヴェール・クヮルテットの彦坂眞一郎氏から教えていただいた。


以前トルヴェールが名古屋でコンサートをされた際に、プログラムの彦坂氏のプロフィールに「原始仏教」に興味があると記されていた。


僕はすぐに原始仏教の本を買って読んだが、当時の僕には少し難しかったのだという話を彦坂氏にしたら、スマナサーラ氏の本が良いのだと教えてくださった。


「仏陀は論理的でカッコいいよ」という彦坂氏の言葉が印象的だった。


人間は最後は何も持たずに死んでいく。


どんなことがあろうとも今の自分が如何に恵まれているかを改めて実感できる。