乱読の中で読了。

戦国時代というのは、僕には到底理解できない親殺し、子殺し、裏切り、一家惨殺、自刃、様々な落命のエピソードが溢れていて、それがドラマティックに扱われることが多い。


正直僕には苦しいものばかりなのだ。


だから今の大河ドラマは楽しい。


平安貴族にとって人を殺めるのは穢れであり悪である。


しかしすぐ後に武家政権が花開くと、スーパーサイヤ人のような戦闘民族が国中に現れ、約500年は武士の世となる。


江戸は太平の250年なんて言われたりするが、やはり政治の中枢は武士であり、残虐なエピソードがなくなったわけではない。


その歴史に名を残した武将たちを史料からだけではなく、その行動から精神分析をしてみようという全く新しい試みをされた本。


偉人と言われる彼らも皆どこかに欠陥があるのだ。


「大作曲家の精神分析」なる本も出版されないだろうか。

戦国武将には負けない結果が得られるかもしれないし、ていうか世の中みんなそういうもんだと思う。


凡人の自分は至って普通だなんて、烏滸がましいのだ。


僕が1番共感を得たのは、故郷の武将伊達政宗と、松永久秀、かな…。