川合諒さんのリサイタルにゲストで呼んでいただき、IZUMIさんの「悲しみの三重奏曲」を共演させていただく。


諒さんは僕のキャリアの最初の方の生徒。


僕が28歳の時、明和高校音楽科の講師として最初に教えた河合佑里奈さんと一緒に愛知芸大を受験し、佑里奈さんと諒さんの2人だけが合格することができた。


当時僕はタバコを吸っていて、自分の生徒が2人も狭き門に挑戦することから、諒さんの最後のレッスンの時に「願掛けで禁煙しようと思う」と言ったらその場で諒さんに残ったタバコとライターを取り上げられた。


依頼禁煙に成功したわけで、この点でも彼女には感謝している。


大学を卒業してからもコンサートやレッスンを精力的にこなしながら、発音やヴィブラートなどに独自のメソッドを発案するなど、僕も何度も助けてもらった。


今は僕にとって欠かせない仲間となってくれている。


こういう人達に頼られるのは冥利に尽きるというものだ。