小学校の教科書に載っていたのだろうか。


話の内容も全く覚えていないが、このタイトルだけは記憶の中に強くある。


千葉県のある村に伝わるおもちゃ、べろだしちょんま。


そんな短い前書きの後に本編が始まる。


斎藤隆介氏の江戸時代を舞台にしたとんでもない悲劇。


涙なくしては読めない。

創作かもしれないが、日本各地に江戸時代の悲劇的伝説は多く残っており、近しいことはあったのだと思われる。


家光時代の隠れキリシタンのことなども歴史の教科書には数行触れられているくらいかもしれないが、遠藤周作氏の「沈黙」を読むと、なぜこんなに酷いことが当時の幕府にできたのか、人間としてのマインドがわからなくなる。


メロスに引き続き、電車で涙することになった。


世代は違うが、漱石、太宰などの文豪が文学で訴えたかったことはなんだったのか。


信仰を問うということは一つの帰結かもしれない。