大河ドラマ、「光る君へ」でも大活躍、暗躍?している陰陽師、安倍晴明(921-1005)。


この陰陽師だが、今でいう官僚組織「中務省」に属する「陰陽寮」という機関の、言わば公務員なのだ。


この陰陽寮の官僚たちの仕事は、我々のイメージの中核である占いもあるのだが、星を観測したりしながら時間や暦を編纂するのも大きな仕事だ。


そしてこの部署は7世紀に天武天皇により設置されてから、なんと明治2年(1869)まで1000年以上存在していたということも驚きだ。


「光る君へ」初回にて「雨が降る」と天気予報を唱えるシーンがあるため、仕事の内容としては明治8年に設置された東京気象台(現気象庁)に引き継がれたように感じでしまうが、これには諸説あるため言及はできない。


それにしても安倍晴明は平安時代の書物にはよく登場し、藤原実資の「小右記」や、藤原道長の「御堂関白記」を眺めても当時の信頼度の高さが窺える。


安倍晴明。


921年生まれということは、「光る君へ」での晴明は60歳をとっくに超えていることになる。