今日は聴衆の1人としてしらかわホールへ。


新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ


少し前(と言ってももう10年経つようだが…)には、いわゆる「日演連推薦新人演奏会」というコンサートで、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の各地でオーディションが開催され、合格するとその地のプロオーケストラとコンチェルトを共演できる機会をいただける。


僕は2004年にオーディションに合格し、外山雄三先生指揮の仙台フィルとイベールを共演させていただいた。


このコンサート、昨年は明和高校音楽科卒業の光井梨紗さんが合格し、名古屋フィルとグラズノフのコンチェルトの共演が叶ったが、今年は光井さんと高校時代同級生で現在愛知芸大に通う野々笑莉さんが同じくグラズノフで共演させていただくことになった。


一応2人の師としては言葉にならない感慨がある。


野々さんのグラズノフは、誠実で美しく、高校の時よりも当然洗練された感性とテクニックの奥底に、昔からブレない芯のようなものを感じることができ、嬉しかった。


この経験は一生の音楽人生を左右するような大きなものになったと思う。