今日はなんとカウンターテナー歌手、藤木大地さんの公開講座が明和高校音楽科で行われた。
藤木さんがカウンターテナーで日本音楽コンクールで優勝された時のことはよく覚えている。
とても衝撃的だったからだ。
同い年だったし。
講座は自己紹介から始まり、生徒達が予め課題として提示されていた「10ヵ年計画」に基づいて該当生徒と藤木さんとのディスカッション。
さらに声楽専攻生のミニレッスンに藤木さんのミニコンサートまで…!
なんとも贅沢な時間だった。
高校生の頃、米良美一氏の歌を生で聴いたことがあったが、この至近距離で国際クラスのカウンターテナーを拝聴したのは初めてだった。
無条件に涙腺を刺激される。
ここ数年バロック時代のカストラートについて大きく興味を持っていたこともあり、藤木さんの歌を聴いているうちにカストラートの声を聴いたあの頃の人達の熱狂が生々しく感じられた。
歌声に泣き出した生徒もいたが、おそらくバロック時代にカストラートの声で失神した女史も同じような気持ちだったのだろう。
生徒達はもちろん、僕も無二の経験をさせていただいた。