名古屋市美術館で開催されている「マリー・ローランサンとモード」展に、総合的探究の授業で行ってきた。


20世紀はじめ、第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間に、1883年生まれの画家マリー・ローランサン、そして同い年のファッションデザイナー、ココ・シャネルの人生が交差する。


シャネルは、パリで活動していたバレエ・リュス(ロシアバレエ団)に作品を提供していたロシアの若手作曲家、ストラヴィンスキーと同時期に恋愛関係であった。


この時期のフランスは熱い。


音楽ではフルート奏者のマルセル・モイーズも同世代。

大戦の狭間はひと世代若いサクソフォン奏者のマルセル・ミュールも大きく活躍する時期だ。


写真の登場によって絵画は終わったと言われる中、彼女に肖像画を描いてもらうことが当時のパリ社交界のステータスとなっていたマリー・ローランサンの絵は、どれも明るくもあり、暗くもあり、憂い、語りかけてくるようだった。