何年前だろうか、まだ独身のころ、僕は毎晩のようにTHE KINOSHITAというお店に夜な夜な通っていた。
そのお店は今でもお世話になっている。
そのTHE KINOSHITAに、同じように毎晩のように飲みに来ているお客さんがいた。
お互いカウンターに座って1人で飲んでいることが多く、自然と話をするようになった。
お互いどんな仕事をしてるかなど野暮な話はせず、ただ酔っ払ってたわいのない話に終始する、楽しい時間だった。
ある日知る。
その人は名古屋音楽大学の学長だった。
そして僕が明和高校音楽科の教諭だということも知られることになる。
なんとなく同じ業界に身を置く者同士、それからは音楽業界の話題で盛り上がったり、酔っ払いながらも学長講話に耳を傾けるようなことも増えた。
僕はその人が大好きだったが、ある日北海道の大学の学長として赴任し、名古屋を去ってしまった。
とても淋しかった。
そしてその大学の学長任期も終わり、退任されたと聞いた。
今頃どうしているのだろうかと思い、先日連絡をしてみると、いわゆる「note」の世界で発信を続けられていた。
そこでは先生の思考、思想、世界観が惜しげもなく繰り広げられていて、読んでいるととても懐かしい気持ちになった。
先生の勧めで「note」にアカウントを作ってみた。
確かにfacebook、Twitter、Instagram、blogなどとはやや違うプラットフォームのようだ。
欲しい情報が、かなり質の高い形でいくつかすぐに手に入った。
自分がここで何ができるかわからないが、毎日投稿して作文脳のアイドリングをしているこのブログとはまた別の使い道がありそうではある。
が、稼働するのはやや先にはなるだろう…。