明和高校には優秀な吹奏楽部がある。


今は普通科の生徒のみで構成されていて、音楽棟のすぐ近くで活動しているが、交流はほぼない。


僕も時折気になったりすることがあるが、立場上関わることはない。(審査をするようなこともありえるので)


今年度の吹奏楽部は特に優秀で、先日のアンサンブルコンテストでは、フルート四重奏が東海大会まで進出し、金賞を受賞した。


音楽科の生徒もやはり気になったようで、顧問の先生に頼み込んで今日は吹奏楽部のフルート四重奏と、音楽科のフルート四重奏の交流演奏が行われた。


お互いに刺激があったのではと感じられた。


音楽科の生徒達は1年以上前にやった楽曲を、2日くらいで仕上げて持ってきた。


プロは自分の中のストックをいつでも短期間で商品に仕上げなければならないスキルが必要になる。

その面では良い勉強をさせてもらったし、よく仕上げたとも思う。


普通科の生徒達の演奏も素晴らしく、美しい音色で音楽の持つキャラクターを鮮やかに浮き彫りにした演奏で、高評価だったのも頷ける。


決して余計な味付けのない、音楽を大切にした演奏だった。


時間をかけたらここまでの演奏ができる人達と交流ができたのは良かった。

こういう人達は良き愛好家兼聴衆として育ち、良き聴衆が育つところには良き演奏家が育つ。

中にはこういう人の中から演奏家になっていく人たちも少なくない。


音楽科も普通科も、音楽を愛し、音楽で知や人間を磨いているのは変わらない。


学科、カテゴライズを超えて交流したいと言い出した生徒達を誇りに感じる。