先月10/3の浦久俊彦先生の講演に続き、今日も教員向けの研修の一環として、亀山郁夫先生が明和高校に来てくださり、講演して下さった。

浦久俊彦氏来校


亀山先生は名古屋外国語大学の学長で、ロシア文学の大家であり、あのドストエフスキーの五大長編の邦訳を手掛けている。


「カラマーゾフの兄弟」翻訳における世間からの痛烈な批判に晒された苦労話もお聞かせくださったが、その後心を折ることなく「罪と罰」を始めとする長編翻訳に取り組むことができたのは、氏の翻訳における信念を読者が強く支持したということに他ならない。


亀山先生が演題の前に立たれた時、その佇まいにまるで身体中から「知」が溢れ出ているように見えた。


するとその後、司馬遷の「史記」にある「桃李成蹊」についての話をされた。


まさに亀山先生のことではないかと思ったが、ご本人にはもちろんそのつもりはない。


お話の中身はやはりこれからの教育におけるリベラルアーツの重要性を説くものだったが、自分の中で段々とこれからの音楽専門教育学校の役割のようなものが言語化していけそうな、そんな感覚をいただいた。