サクソフォン奏者の中村均一さんのコンサートに伺った。


中村さんはアルモ・サクソフォン・カルテットのソプラノ奏者で、僕が高校の頃は須川先生率いるトルヴェールか、中村さんのアルモかという世代だった。


中村さんが名古屋で演奏するのは数十年前のアルモ以来ということだったが、僕もちゃんとお会いしてお話しさせていただくのは初めてのような気がする。(学生の頃サクソフォン協会のイベントではお見かけしたことはあるが。確か飲み会でだったが。)


中村さんは5年前に青森県八戸市で大動脈解離を発症し、まさに生死の境を彷徨い、戻ってこられたという大きな経験をされ、強い想いを持ってこのコンサートシリーズを開催し続けていらっしゃる。


作曲家でピアニストの西上和子さんのなんとも優しい曲が印象的で、中村さんのサクソフォンが泣いているように聴こえた。