ゲネプロでは本番使うつもりのリードが硬く感じ、思うようにコントロールができなかった。
なので、リードを替えるのではなく、本番までに少しそのリードを使い込むのと、咥える深さの確認をして、少しお腹を満たすことで調整をした。
こういうことで吹奏感は変化する。
本番はまあまあ丁度良かったのではと思う。
ただ今回は子供向けのコンサートということもあり、指揮者川瀬氏が最初に解説を入れ、各曲の冒頭などを実際に紹介してから本編に行くパターン。
このパターンの場合は、大抵サクソフォンはレアキャラとして単一で披露することが多い。
今回も例に漏れず1人で最初のワンフレーズを吹くことになったことは、イレギュラーではあった。
背後には展覧会の絵を初めて吹くという20代半ばの名フィルトランペット奏者、井葉野氏が素晴らしいパフォーマンスをしていて、古城を吹き終えた後はいつもながら誰よりも特等席で最高の音楽をあびた。
東京音大に進学し、授業で川瀬氏にお世話になっている明和高校音楽科卒業生の大嶽さんがコンサートに来てくれて、「今までで聴いた先生の古城の中で、1番音が古城だった」という感想をもらった。
いかに古城の本質に近づくかは、この夏の密かなコンセプトでもあった。
ベリオなどに触れているのも、それが無関係ではない。
何となく実った気がして嬉しい。
明和高校では文化祭のフィナーレだけが午前中に行われ、台風に備えてみんな早々と帰ったと思われる。
朝からは代休。
僕も少し休ませてもらおうかと思っている。