昨日の誕生日、サクソフォン専攻生からは、音楽棟用スリッパと、マグカップ、そしてとても素敵なメッセージカードを頂いてしまった。


音楽棟用のスリッパは、実は3年前の専攻生たちが誕生日にくれたものを履いていたが、ところどころ傷んでしまっていた。


再びサクソフォン専攻生たちに新調してもらうことができ嬉しく思いながら、3年間の感謝を当時の専攻生とスリッパに伝えたい。


メッセージカードには、涙が出た。



昔は、子供は生まれたらまもなく死ぬのが当たり前だった。

バッハも多くの子供に恵まれたが、成人できた子供は限られている。


教育の歴史を見ても、子供に愛情を持って教育を施すというのは、だいぶ近世の話だ。


死ぬ確率が高い子供に大きく愛情を感じることは、親にとって非常に辛い。

愛情がなかったのではなく、愛情を感じることが自分の心身の危険を伴っていたのだと思う。


自分や弟を大きく育ててくれた両親に感謝したい。

これは決して当たり前のことではない。


そして日々の幸せを与えてくれる家族、周りにいてくれる人達にも心から感謝している。


誕生日はそういう日だ。