巨匠フルトヴェングラーが率いた、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の黄金時代にソロフルート奏者として活躍したハンス・ペーター・シュミッツ氏の論文、「後期バロック音楽の演奏原理」。




乱読の中、ようやく読了。


正直、難しくて内容の半分も頭に入っていない。


何度か読まなければならないのと、おそらく自分にバロック音楽の演奏における経験と思考が不足し、当時のカントやデカルトといった哲学への造詣が全くもって浅いのだと思う。


この本の後半は、「バッハ演奏への提言」という別の論文が収録されている。


こちらも理解にはまだまだであるが、数歩ではあるものの、バッハ演奏という命題に、本当に数歩ではあるがヒントを得ることができ、進めた気がしたのは、読んだという満足感からだろうか。