ムソルグスキーが描いた展覧会の絵、終曲は「キエフの大きな門」。


11世紀にキエフに築かれた黄金の門。

13世紀にモンゴルの襲来で破壊されてしまったが、19世紀になり再建案が持ち上がり、ハルトマンはこの再建案の公募用にデザインを書いた。


残念ながら政局の混乱などから再建案は中止され、ハルトマンはこの門の着工も見ることなくこの世を去ってしまった。


しかし、ムソルグスキーが堂々たる音楽に築き、ラヴェルが世界にしらしめた。


さらに時は過ぎ、1982年にはついに黄金の門は再建され、今もキエフの地を護っている。