愛知室内オーケストラのリハーサルに伺った。
大学の後輩でもあり、Unita Della Saxや様々な現場で一緒に演奏してくれる石川貴憲さんが、なんとトマジ作曲のバラードのソリストを務めている。
トマジはマルセル・ミュールと同い年のフランスの作曲家。
ミュールは1958年、ソリストとしてのキャリアの最晩年にこのバラードとイベールのコンチェルティーノを携えて、アメリカ演奏旅行に挑み、喝采を浴びた。
何度演奏しても心に染み入る、名曲。
オリジナルのオーケストラ編成での実演は稀ではあるが、昨年雲井先生が大阪フィルと共演している。
石川氏はこのために同時代の楽器、セルマーのバランスアクションを準備し、甘い音色を聴かせている。
本番に伺えないため、図々しくリハーサルに伺ったが、オリジナルの実演を聴けてとても嬉しかった。
あいちオーケストラフェスティバル2021は、サクソフォンを含むプログラムが多い。
1月の名古屋フィルハーモニー交響楽団では、ファリントン編曲のガーシュウィンで、僕も登場させて頂く。