オーケストラの楽員は、日々の演奏が業務である。
毎回本番の後に盛大な打ち上げなどしない。
(この時勢に関係なく)
お腹が空いていれば近くの馴染みの店に寄ったり、エキストラに懐かしい友人などが来ていれば少し飲みに行く程度だろう。
なぜなら明日もリハーサルがあるからだ。
その準備、練習があるしお酒を残してリハーサルに行けば隣の人に迷惑がかかる可能性もある。
それがオーケストラの楽員、オケマンの日常なのだ。
(一部例外的な昔ながらの楽隊屋さんも数多くいることも事実ではありますが…)
サクソフォン奏者でそういう生活を送っている人というのはごく一部だと思う。
オーケストラに呼ばれれば、その日のために何日も前からリードを選び、緊張が体を支配し始め、リハーサルと本番の数日間に全精力を使い果たし、本番が終わるとグッタリするがアドレナリンの分泌はおさまらない。
なので浴びるように飲んで帰るしかない。
ほぼ白骨化した自分の横をさっきでかいソロを吹いていたオケマンたちは涼しい顔で「お疲れさん」と言って通り過ぎる。
先週から、東海学園交響楽団やナゴヤサックスフェスタのリハーサルと本番が続き、今日から名古屋フィルハーモニー交響楽団にリハーサルに伺っている。
貴重な機会をいただいている。