今回のライブには、2人のゲストが出演して下さる。

ジャズサックス奏者のベテラン平井尚之さんと、現役高校生プレイヤーの鈴木真明地さんだ。

平井さんとの付き合いもだいぶ長くなるが、20代の頃から本当にお世話になっている。

2019年のリサイタルでは、ジャズスタイルで書かれているコッペルの協奏曲の演奏のため、思い切ってマウスピースを換えることを決意し、平井さんに時間を割いてもらい自分に何が合っているのかとことん付き合ってもらった。

おかげさまでレイキーというマウスピースに出会い、求めていた音にかなり近いものが実現できたと思う。

今回のお願いにも二つ返事でOKして下さった。

そして鈴木さんは、実は明和高校音楽科の在校生なのだ。

子供の頃からジャズに親しんできて、将来もその道で行くつもりながら、クラシックの勉強もしっかりしておきたいということで、明和高校音楽科に入学してきた。

レッスンは毎回新鮮で、エチュードやクラシカルなレパートリーでは僕も偉そうに遠慮なく突っ込むが、ひとたびジャズテイストな作品になると、専ら鑑賞態勢にシフトせざるをえない。

昨年末開催された定期演奏会では、R.R.ベネットの問題作、「スタン・ゲッツのための協奏曲」を快演した。

その時の動画は一定期間配信もされたため、界隈ではやや話題となっていた人物だ。

今回ある作品の再演にあたり、ジャズサクソフォン奏者が2人必要で、平井さんとの彼の存在以外考えられなかった。