3月20日のライブのメンバーを公表した。

Sop. 堀江裕介 蒙和雅
Alt. 川合諒 井内貴仁
Ten. 河合佑里奈 片田景子
Bar. 大橋音子 白井沙実

片田さん以外は、みんなどこかで一定期間教えていた生徒達だ。

手を離れてから長いはずだが、昨年の門下発表会でエキシビジョンとしてこの中のメンバーとカルテットをやった時、なんとも言えない感覚に包まれた。

もちろんみんな上手いのだが、うまさとは違う、ハモり方、フレージング、音色の溶け合い方などが、血、または遺伝子レベルでの調和を感じた。

雲井先生と同じというには烏滸がましいが、先生が雲井カルテットを40歳過ぎまで結成しなかった(できなかった)のは、ここに理由があろう。

もちろんそれは、僕の遺伝子をみんな受け継いでいるのだ!ということではなく、雲井先生からの遺伝子、ソロやアリオン、オーケストラなどでの短くはなくなってきた演奏キャリア、そしてさまざまな多くの生徒達との出会い、こんなことをレッスンの中で価値観として徐々に共有していくことができ、さらに手を離れてそれぞれの場所で必死に自分を磨き続けている人達だからこそ、そこで得た共通していない価値観すら化学反応のように表出した気がしている。

つまり今回はオクテットで8人が集まってくれたが、僕にはもっとたくさんの頼もしい同志たちがいるのだということに改めて気づいた。
もちろん賛同してくれればだが、雲井カルテットとも、ミベモルとも違う魅力をこれから彼らと発見できるような演奏活動ができたらこんな幸せなことはない。