H先生が新人ナースの頃
担当した患者から
『アナタは何故看護師になったのか。』
質問されたそう。
今じゃ想像もつかない
初々しかったH先生は
模範的な答えをした
『残念です。』
患者は言い
それから毎日、
同じ質問をした
新人ナースH先生
しまいには、病室に近付く事も
苦痛になった
OKをもらわないうちに退院
正直ホッとした
やがて他科へ異動
すると、そこへ例の患者が入院
また質問が繰り返され
OKが出ないまま退院
やがて異動
また、そこへ入院
何故か行く先々に入院して来る
そのたびに質問
あらゆる科へ異動
また入院
数年後、小児科へ
さすがに、ここまで来りゃ~…
なんと
ベッドの空きが無く
小児科病棟へ
出会った頃から数年
初々しさも、かすれたH先生
その時、殆ど体裁も何も考えず
ある意味、どうとでも思いやがれ
の心境で答えたそうだ
『ありがとう。やっと答えてくれましたね。』
そう微笑んだ数日後
天に召された。
さる大学の哲学者だったとさ。