しばらくして赤ちゃんに付き添っていた主治医が戻ってきた。
「あのね、赤ちゃんなんだけどね、
片方の手の指は3本、
もう片方の手の指は、形成されてなかったの。
あと染色体検査では男の子と出ていたけどね、
外性器が女の子のようになっていて。
今回の発育不全の原因を見つけるために、
胎盤の検査に出そうかと話していたけど、
おそらく、今回は、遺伝子異常かと思います。」
そんなに……
そんなに奇形を抱えていたとは…
正直、かなりショックだった。
だってこれまで何回もスクリーニングをしているのに。どうして見つけてあげられなかったんだろう。
唯一、スクリーニングではなく最後から2回目の健診で
「あれ?女の子だっけ?」
と超音波の先生に言われるくらい外性器が見つからず、
「小さいからねえ」
と主治医が返していたのを覚えている。
やっぱり無かったんだ……
手に関しては、
骨はしっかり5本見えていたけど、
いつもグーの形をしているのが気になっていた。
何回もエコーしてるのに、パーを見たことがなくて。
だからおかしいなーと思ってはいたけど、、まさか。
主治医からの話を聞いて、私たちは固まっていた。
まもなくして赤ちゃんが返ってきた。
この数週の赤ちゃんは肌が出来上がっていないので、血液の色をしている。
乗せられていたガーゼを取ると、
お顔があった。
悲しいけど、この時ばかりは会えた嬉しさで一杯になった。
下のガーゼを取ると、
手と身体と足が出てきた。
エコーで見た時と同じように、足を軽く曲げていた。
(助産師さんがうまくポージングしてくれた)
ぷりぷりのお尻にキレイな形の足、
爪までしっかりできていた。
手は確かに奇形が大きかったけど、
むちむちで本当に可愛い。
とにかく全部可愛いとしか言葉が出てこなかった。
ひたすらに可愛くて。。。
外性器に奇形が出ているという事は、
恐らく心臓以外の内臓にも何か問題があるのだろう。
こんなに大変な身体なのに、
この21wまでよく頑張ってくれたと思う。
「がんばったねえ、えらかったねえ」
と号泣しながら声をかけた。
気になる体重は、
21w5dにして、220gしかなかった。
平均の半分以下の体重だ。
こども病院で言われたSDスコアは−3だったけど、実際は−4くらいだろう。
重症発育不全と言われてから、
認めたくない気持ちもあって、
いやー小さいだけじゃんと思っていたけど、
お腹の子は想定していたよりも、沢山の障害を抱えていた。
だからこども病院の先生は厳しい事しか言わなかったのだと、、、悲しいけど、やっと納得した。
先生のスクリーニングの計測値も、ほぼ正確だった。
私はあの厳しい数値をただ信じたくなかっただけなんだよな。
